今日、8月20日は昭和16年(1941)に『智恵子抄』初版の発行された日です。というわけで(というわけでもないのですが(笑))智恵子に絡むイベント2件、ご紹介します。
まずは智恵子の故郷・福島二本松での紙絵制作ワークショップ。
まずは智恵子の故郷・福島二本松での紙絵制作ワークショップ。
親子で楽しめるワークショップ「Satoyamaのはなしとものづくり」 第2回 智恵子の紙絵「紙絵のラブレター」
期 日 : 2024年8月24日(土)
会 場 : 二本松市市民交流センター2F 創作スタジオ 福島県二本松市本町二丁目3-1
時 間 : 9:30-11:00
料 金 : 子ども一人500円
⼆本松出⾝の⾼村智恵⼦さんは、詩⼈で彫刻家の夫・⾼村光太郎の『智恵⼦抄』の詩を通して、全国に広く知られている存在です。⽂献や資料を拝⾒すると、光太郎さんと智恵⼦さんの 2 ⼈は芸術家として互いに切磋琢磨し、刺激し合い、そして⽀え合っていた深い愛情が伺えます。
⼆本松の和紙や、千代紙、もみ和紙、包装紙、折り紙の模様や⾊を切って貼って、ラブレターをつくってみましょう。⾔葉を綴らないラブレターです。
⼤好きな感情をさまざまな紙の素材や⾊にのせて、切って貼って、制作します。親⼦や友達同⼠で参加して、お互いに制作して交換するのも素敵ですね。
【講 師】 よしもとみか(移動絵本図書館 みず文庫)
もう1件、千葉から展示の情報です。概要をわかりやすくするために、『毎日新聞』さん千葉版記事から。
【講 師】 よしもとみか(移動絵本図書館 みず文庫)
【対 象】 県北地方在住の小学生
(福島市、伊達市、二本松市、本宮市、桑折町、国見町、川俣町、大玉村)
【参加人数】各回親子10組 ※先着順
ただし、すでに定員に達してしまったそうで……。それでもキャンセル等が有るかも知れませんし、「こういうイベントもあるんだよ」ということで。【お問い合わせ】Hi there合同会社 TEL:090-4368-5410(平日9:00-17:00)
MAIL:contact@hithere.studio
もう1件、千葉から展示の情報です。概要をわかりやすくするために、『毎日新聞』さん千葉版記事から。
時代を映す表紙絵 明治初期~昭和30年代 「夢みる女性誌展」 市川市文学ミュージアム
明治初期から昭和30年代までに発刊された女性向け雑誌を集めた企画展「夢みる女性誌展」が市川市文学ミュージアム(同市鬼高1)で開かれている。竹久夢二や中原淳一などが描いたレトロでかれんな表紙絵を通じて、当時の女性たちの生き方を紹介している。9月16日まで。入場無料。
同展は、群馬県立土屋文明記念文学館の協力を得て、明治、大正、昭和、そして同市ゆかりの脚本家、水木洋子に関する展示の四つのコーナーがあり、女性雑誌91点や付録17点などを出展している。
明治のコーナーでは、1884年に日本初の女性雑誌とされる「女学新誌」第1号(復刻)や、平塚らいてうが編集長を務めた文芸誌「青鞜」第1巻第1号(同)などが展示されている。
同ミュージアムによると、明治の女性誌は、良妻賢母となるための知識を与える教育や啓発を目的とした「女学」雑誌が中心という。大正になると、大正デモクラシーの影響で、読者の投稿欄が登場するとともに、商業化が進み、華やかな表紙や付録なども登場する。
昭和に入ると、第二次世界大戦中の戦争一色に染まった誌面もあるものの、女性誌の役割は学びから娯楽に変わり、戦後は新しい時代を迎えた華やかな雑誌が主流となった。
担当学芸員の西村悠々大さんは「女性誌は時代によって役割を変えていった。表紙を通じて、それを感じてほしい」と話す。
展示詳細は以下の通り。
ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
法隆寺の火事にはまつたく驚きかなしみました。大切なものを大切に扱はない結果でせうが、これも人心荒廃の一現象です。
「法隆寺の火事」は前月末。漏電によるものだったそうで、国宝に指定されていた白鳳時代の金堂壁画の大部分が焼失してしまいました。
昭和に入ると、第二次世界大戦中の戦争一色に染まった誌面もあるものの、女性誌の役割は学びから娯楽に変わり、戦後は新しい時代を迎えた華やかな雑誌が主流となった。
担当学芸員の西村悠々大さんは「女性誌は時代によって役割を変えていった。表紙を通じて、それを感じてほしい」と話す。
展示詳細は以下の通り。
夢みる女性誌展
期 日 : 2024年7月13日(土)~9月16日(月・祝)
会 場 : 市川市文学ミュージアム 千葉県市川市鬼高1丁目1番4号
時 間 : 平日 10:00~19:30 土日祝 10:00~18:00
休 館 : 月曜日 月曜が祝日の場合は、翌火曜日休館
料 金 : 無料
明治から昭和30年代までの時代を取り上げ、その間に発刊された女性向け雑誌を展示します。『女子文壇』や『青踏』から『主婦之友』『婦人倶楽部』『少女界』『それいゆ』などの雑誌と、それを彩った竹久夢二や中原淳一などが描いたレトロで可憐な表紙絵を中心に、当時の女性の生き方を紹介します。
また、昭和20年から30年代にかけて活躍した脚本家・水木洋子のラジオドラマにもなった『あなたと共に』の初出雑誌やこだわりの洋服や帽子も展示します。展示物を通じて、当時の女性たちの時代とその変遷を感じていただければ幸いです。
『毎日』さん記事に有る通り、群馬県立土屋文明記念文学館さんの協力です。同館では平成22年(2010)に同名の企画展示を行い、かなり入場者を集めたようで、そのノウハウを生かすということでしょう。ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
法隆寺の火事にはまつたく驚きかなしみました。大切なものを大切に扱はない結果でせうが、これも人心荒廃の一現象です。
昭和24年(1949)2月16日 椛沢ふみ子宛書簡より 光太郎67歳
「法隆寺の火事」は前月末。漏電によるものだったそうで、国宝に指定されていた白鳳時代の金堂壁画の大部分が焼失してしまいました。