地上波テレビ朝日さん系で昨日オンエアされた「徹子の部屋」。ゲストはテノール歌手の秋川雅史さんでした。サブタイトルは「〈秋川雅史〉二刀流!?彫刻で3年連続二科展に入選」。
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本業の音楽のかたわら、木彫にも本格的に取り組まれ、個展を開催されたり、彫刻家としてのオフィシャルサイトも立ち上げたりされている秋川さん。スタジオには一昨年の二科展入選作「木彫龍図」をお持ちになりました。
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番組前半は彫刻に関して。令和3年(2021)に二科展に初入選された、光雲が主任となって作られた皇居前広場の楠木正成像の模刻作品についても詳しく語られました。
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ヤスリを一切使わなかったそうですし、頬のあたりなど、美術解剖学的な研究もされて臨まれたとのこと。昨年、上野の森美術館さんで実物を拝見しましたが、なるほど、みごとな作でした。

その他、それ以前から取り組まれていた仏像のお話、昨年の二科展入選作のお話などなど。
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後半はご家族や音楽関係のお話などなど。
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最後にミリオンセラー「千の風になって」を熱唱。
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この番組で歌手の方が演奏を披露されるというのは珍しいんじゃないかな、と思いました。

8月7日(水)まで、TVerさんなどで無料配信されています。また、なぜか『婦人公論』さんのサイトで放映内容について詳しく紹介されています。

それぞれぜひご覧下さい。

【折々のことば・光太郎】

此頃よくいろんな人に写真をとられます。中には小生の手の肖像のやうなのがあります。

昭和23年(1948)10月22日 東正巳宛書簡より 光太郎66歳
昭和24年浜谷浩
てっきりこの写真のことだろう、と思ったのですが、こちらは翌年の撮影でした。作品としての彫刻制作は封印しているということで(手すさびや鍛錬のためには木を彫っていたようですが)、削っているのは木ではなく、鰹節です。

昭和23年(1948)以前の「手の肖像」といえる写真、見あたりません。情報をお持ちの方はご教示いただけると幸いです。