智恵子の故郷・福島二本松の安達太良山で先週土曜日に開幕した「あだたらイルミネーション」について、地元紙『福島民友』さんが報じています。

母音があ段だらけの安達太良山 「あ」のオブジェお目見え、映え写真で話題 二本松市・あだたら高原リゾート

 福島県二本松市のあだたら高原リゾートで27日に始まったあだたらイルミネーション。ロープウエー山頂駅周辺の展望広場には「安達太良山」の「あ」にフォーカスした不思議モニュメント「【あ】のオブジェ」がお目見えした。母音があ段だらけの安達太良山で、阿武隈の山並みや安達太良の空をバックに「何これ?」と思わせるインスタ映え写真が撮影できると話題になっている。
 このほか、ロープウエー山頂駅内には「ADATARA LOVE&FLOWER」がテーマの花を題材とした「ビッグフラワーイルミネーション」が初披露された。
 点灯は午後7時~同9時。9月23日まで(8月26日以降は金ー日曜日と祝日のみ)。入場料は中学生以上700円、4歳~小学生500円。ロープウエー乗車券とセット料金もある。問い合わせはあだたら高原リゾート(電話0243・24・2141)へ。
[]
「【あ】のオブジェ」、「あだたら」の「あ」かと思っていたのですが、それも含め、「あだたらやま(ADATARAYAMA)」の母音全てが「あ(A)」だというところからの発想だそうで。

「ADATARAYAMA」を多項式のように表すと「A+DA+TA+RA+YA+MA」。これを因数分解すると、共通因数の「A」を括りだして「A(1+D+T+R+Y+M)」もしくは共通因数「A」は後ろに置いて「(1+D+T+R+Y+M)A」とした方がわかりやすいでしょうか。ちなみに多項式の展開や因数分解は中学校3年生の学習内容です。

閑話休題。「【あ】のオブジェ」、過日ご紹介したのは昼間の画像でした。
002
今回のものは夜間のようですね。イルミネーションの点灯とともにライトアップされているのでしょう。たしかに「映え」ますね。

ぜひ足をお運び下さい。

【折々のことば・光太郎】

予定通り十三日朝花巻を出かけて山に帰つて来ました。花巻は連日好晴で温かでしたが、山は夜など相当に冷えます。しかし山の空気は清澄で、花巻に比べると驚くほど爽快です。


昭和23年(1948)10月14日 宮崎稔宛書簡より 光太郎66歳

花巻町で智恵子と父・光雲の法要を済ませ、郊外旧太田村の山小屋に帰りました。花巻町の中心街からは20㌔ほどで、「山」と云っても急峻な山間部ではありませんが、20㌔の間、だらだらだらと長い坂をずっと上っていく感じで、気がつくと標高も高くなっていて、中心街とは明らかに気候が異なります。

この時期、標高1,700㍍の安達太良山も登山口まで登ればすでに高原の清涼さが味わえるのではないでしょうか。