過日ご紹介した「花巻周遊デジタルスタンプラリー」について、地方紙『岩手日報』さんから。

温泉も まちも楽しんで 花巻北高生CF企画スタンプラリー27日開始 スマホ使い参加 市内観光地周遊

 花巻北高(佐々木信明校長、生徒675人)の2年生4人は27日、花巻市内の観光地などを巡る周遊デジタルスタンプラリーを始める。2月に実施したクラウドファンディング(CF)で善意が集まり企画が実現。花巻温泉郷にとどまらない魅力あるスポットを観光客らにアピールする。
 ラリーは温泉施設のほか、昭和の学校など見学体験施設、そばやジェラートといった飲食店の計20カ所が参加。5月27日までに、スマートフォンで各所にある2次元コードを読み取るとスタンプがたまる。
 景品は2種類を準備。スタンプ3個以上か6個以上でそれぞれ抽選に応募でき、市内5企業が提供する地元の特産品などが当たる。どのように施設を巡りスタンプを獲得したかなど、計測データを基に新たな観光アイデアを検討し市に提案する。
 メンバーは菊池碧斗(あおと)さん、伊藤琉賀(りゅうが)さん、三瓶由偉(ゆうい)さん、斎藤蒼大(そうた)さん。探求活動の一環で2023年度から企画に取り組み、2月にCFに挑戦。目標額を7万円余り上回る67万600円が集まった。支援者からは「楽しい街に変える企画」「若いエネルギーにワクワクしている」など多くの応援メッセージが届いた。
 同市大通りのビアバル「リットワークプレイス」を経営するトルクストの高橋亮代表(39)は「企画の完成度が高い。(自身も)温泉以外の魅力をつくりたいとの思いで事業を始めた。ぜひ次につなげてほしい」と応援する。
 4人は春休みを利用して各店舗に自作のポスターやチラシを配り準備に励んだ。斎藤さんは「地元住民のまちを活性化したいとの思いや応援の気持ちに触れ、一緒に頑張りたかった。花巻の暖かさに触れてほしい」と力を込めた。
 ラリーへの参加や抽選への応募は特設ウェブサイトで受け付けている。

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過日も書きましたが、スタンプがもらえるポイントに、高村山荘・高村光太郎記念館さんも含まれています。

ところで高村光太郎記念館さんでは、同じく昨日からテーマ展「山のスケッチ~花は野にみち山にみつ~」が開催されています。

市役所さんから通知が来たのですが、送られてきた画像が切れており、会期が分かりません。
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「これじゃ宣伝しようがありません」と返信したのですが、ナシのつぶて。市のHPにも何らの情報も出ていませんし(昨年行った同名の展示の情報は残っていますが――また、2年続けて同じ企画というのもどうかと思いますし……)、館のX(旧ツイッター)は2年近く更新されていません。

苦言を呈させていただけるなら、真剣に集客を考えているのか? と感じざるを得ません。困ったものです。

閑話休題、やる気に溢れている花巻北高生さん考案のスタンプラリーは、ぜひ皆さん、チャレンジして下さい。

【折々のことば・光太郎】

彫刻はまだ出来ません。仕事部屋が出来ないので当分は手がつきません。畑や開墾にはいろいろのものをつくり、副食物は自給してゐます。此辺には山菜もあるので仕合です。

昭和22年(1947)7月15日 山端静子宛書簡より 光太郎65歳

山端静子は光太郎の直ぐ下の妹。鎌倉在住でした。鎌倉では令孫夫妻が「カフェ兼ギャラリー笛」さんを経営なさっています。