都内から演奏会情報です。
此間「道程復元版」の事で更科君と真壁君と同道で来られました。
詩集『道程』は、大正3年(1914)に初版が抒情詩社から刊行された後、売れ残りの残本を改装し奥付だけ変えた再版(国会図書館さんのデジタルデータで見られるのはこれです)が数回出されました。その後、昭和15年(1940)に山雅房から「改訂版」が三種(百五十部限定版/書店版/普及版)、戦時中の昭和20年(1945)1月には青磁社から「再訂版」が上梓されました。
それらも書店の店頭から消えていたこの時期、青磁社の札幌支社的な札幌青磁社から「復元版」が刊行。「改訂版」「再訂版」が初版と詩の選択が異なっていたのに対し、こちらは初版の内容の復元を図ったものでした。奥付では6月の発行となっていますが、東京本社と札幌青磁社との間でのゴタゴタもあったらしく、実際にはずれ込んだようです。そのため札幌青磁社に勤務していた更科源蔵が、友人の真壁仁を伴って弁明に訪れたと思われます。
期 日 : 2024年4月29日(月・祝)
会 場 : 第一生命ホール 東京都中央区晴海1-8-9 晴海トリトンスクエア内
時 間 : 午後2:30開演(午後2:00開場)
料 金 : 全席指定 S席 ¥5,500 A席 ¥4,500 B席 ¥3,000
学生 ¥1,800(当日¥2,000) 高校生以下 ¥800(当日¥1,000)
ライブ配信チケット料金 2,000円 + システム利用料220円
ぜひ足をお運び下さい。
【折々のことば・光太郎】
ライブ配信チケット料金 2,000円 + システム利用料220円
こころ通う仲間がいる こころ動く音がある
大阪の地に育まれて49年。音楽と、人との出会いに導かれて演奏を続けています。今回は、木下氏、昨年惜しくも亡くなられた西村氏の人気の合唱作品に加え、ベートーヴェンの名曲の“本歌取り”が驚きと感動を呼ぶ千原氏の最近作をご紹介します。指揮者・當間修一とともに時を重ね、互いを信頼し合うメンバーが音楽の力を信じて奏でるアンサンブルが、どうか皆さまのこころに届きますように。
曲 目
昨年亡くなった西村朗氏作曲の「混声合唱とピアノのための組曲「レモン哀歌」」がプログラムに入っています。指 揮 : 當間 修一
ピアノ : 木下 亜子
室内楽 : シンフォニア・コレギウムOSAKA
合 唱 : 大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
曲 目
木下牧子 珠玉のア・カペラ コーラス セレクション
女声合唱曲「めばえ」〔詩:みずかみかずよ〕
男声合唱曲「恋のない日」〔詩:堀口大学〕
混声合唱曲「44わのべにすずめ」〔原詩:ダニエル・ハルムス 訳詩:羽仁協子〕
混声合唱曲「祝福」〔詩:池澤夏樹〕 ほか
千原英喜
ピアノと7楽器のためのコンチェルティーノ
ベートヴェニアーナ“明けない夜はない”【関東初演】
ベートヴェニアーナ“明けない夜はない”【関東初演】
ピアノ:木下亜子 ヴァイオリン:森田玲子・中前晴美
ヴィオラ:神谷将輝・澤井杏 チェロ:大木愛一・柳瀬史佳
クラリネット:鈴木祐子 ホルン:椋橋基博
ヴィオラ:神谷将輝・澤井杏 チェロ:大木愛一・柳瀬史佳
クラリネット:鈴木祐子 ホルン:椋橋基博
ファゴット:渡邊悦朗 ティンパニ:高鍋歩
西村朗
混声合唱とピアノのための組曲「レモン哀歌」〔詩:高村光太郎〕
ぜひ足をお運び下さい。
【折々のことば・光太郎】
此間「道程復元版」の事で更科君と真壁君と同道で来られました。
昭和22年(1947)7月2日 宮崎稔宛書簡より 光太郎65歳
それらも書店の店頭から消えていたこの時期、青磁社の札幌支社的な札幌青磁社から「復元版」が刊行。「改訂版」「再訂版」が初版と詩の選択が異なっていたのに対し、こちらは初版の内容の復元を図ったものでした。奥付では6月の発行となっていますが、東京本社と札幌青磁社との間でのゴタゴタもあったらしく、実際にはずれ込んだようです。そのため札幌青磁社に勤務していた更科源蔵が、友人の真壁仁を伴って弁明に訪れたと思われます。