石川県から展覧会情報です。
第38回国民文化祭 第23回全国障害者芸術・文化祭 いしかわ百万石文化祭2023 皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川 - 麗しき美の煌めき -
期 日 : 2023年10月14日(土)~11月26日(日)
時 間 : 9時30分~18時
10/28(土) 11/3(金・祝) 4(土) 11(土) 18(土) 23(木・祝)~25(土) は20時まで
10/28(土) 11/3(金・祝) 4(土) 11(土) 18(土) 23(木・祝)~25(土) は20時まで
休 館 : 11月6日(月)
料 金 : 一般1,500円(1,200円:20名以上の団体料金・割引料金)
大学生1,000円(800円:20名以上の団体料金・割引料金)
本展は、三の丸尚蔵館収蔵品に、石川県立美術館、国立工芸館、公益財団法人前田育徳会等所蔵の関連作品を加えた約120点を、石川県立美術館と国立工芸館の二会場にて展示、皇室と石川をつなぐ美の世界をご覧いただきます。
石川ゆかりの作品では、旧加賀藩主・前田家献上の藤原定信「万葉集(金沢本万葉集)」(国宝)に、八条宮智忠親王に、前田利常の娘・富姫が嫁いだ際の婚礼調度と伝える狩野探幽「源氏物語図屏風」、そして石川出身の近代工芸の名工、諏訪蘇山(初代)「青磁鳳雲文花瓶」や松田権六「鷺蒔絵筥」をはじめとする多彩な品々が並びます。
また、書聖とうたわれた中国の王羲之の作品を写した「喪乱帖」(国宝)に、鎌倉時代絵巻の代表作、高階隆兼「春日権現験記絵」(国宝)、江戸時代の絵師・伊藤若冲の傑作「動植綵絵」(国宝)らの書画の作品に、明治時代の金工の最高水準を示す海野勝珉「太平楽置物」、そして皇太子(昭和天皇)の御成婚を祝して献上された「鳳凰菊文様蒔絵飾棚」といった工芸品をはじめとする、優美で気品あふれる名品の数々をご堪能いただきます。
皇居内の三の丸尚蔵館さん。11月3日(金)に一部再開館予定で、令和元年(2019)からリニューアル工事中。そこでその間、収蔵品を全国各地のこうした展覧会に出開帳させています。
光太郎の父・光雲(ちなみに今日、10月10日は光雲忌日です)の作が、全国どこの会場でもなにがしかは含まれている感じでして、今回は2点出ます。
まず第1会場・石川県立美術館さんの方で「萬歳楽置物」(大正4年=1915)。木彫原型が光雲と高弟・山崎朝雲、螺鈿の施された台座部分が由木尾雪雄という蒔絵師の手になるものです。大礼(即位式)に際して貴族院から大正天皇に献上されました。
皇居内の三の丸尚蔵館さん。11月3日(金)に一部再開館予定で、令和元年(2019)からリニューアル工事中。そこでその間、収蔵品を全国各地のこうした展覧会に出開帳させています。
光太郎の父・光雲(ちなみに今日、10月10日は光雲忌日です)の作が、全国どこの会場でもなにがしかは含まれている感じでして、今回は2点出ます。
まず第1会場・石川県立美術館さんの方で「萬歳楽置物」(大正4年=1915)。木彫原型が光雲と高弟・山崎朝雲、螺鈿の施された台座部分が由木尾雪雄という蒔絵師の手になるものです。大礼(即位式)に際して貴族院から大正天皇に献上されました。
第2会場の国立工芸館さんでは「鶴亀置物」(明治40年=1907)。光雲と竹内久一の合作で、九代伊藤平左衛門作の「桑木地飾棚」に置かれる品として他の様々な工芸品と共に制作されたうちの一点です。
「萬歳楽」の方は何度か拝見しましたが、「鶴亀」は存じませんでした。ちなみに棚に置かれる様々な工芸の一つ、というと、大正13年(1924)に当時の皇太子(後の昭和天皇)ご成婚記念に贈られた「養蚕天女」が同様に御飾棚一対に置かれる一点として作成されています。
その他、というかメインは、フライヤーにも画像の出ている伊藤若冲「動植綵絵」(全部ではないようです)、狩野探幽「源氏物語図屏風」など。
逸品ぞろいです。ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
「智恵子抄」をおよみ下さつたよし、感謝します、ふるい詩が多いので少々面ぶせな気がしましたが、自分が書いたものである以上是非もないので そのまま集めました、生前を知つてゐて下さるあなたのやうな方に親しみを以て読んでいただけた事は何よりの小生の慰です、
『智恵子抄』の刊行は前月。この後、戦時にもかかわらず、版元の龍星閣休業の昭和19年(1944)までに13刷もの版を重ねました。
「萬歳楽」の方は何度か拝見しましたが、「鶴亀」は存じませんでした。ちなみに棚に置かれる様々な工芸の一つ、というと、大正13年(1924)に当時の皇太子(後の昭和天皇)ご成婚記念に贈られた「養蚕天女」が同様に御飾棚一対に置かれる一点として作成されています。
その他、というかメインは、フライヤーにも画像の出ている伊藤若冲「動植綵絵」(全部ではないようです)、狩野探幽「源氏物語図屏風」など。
逸品ぞろいです。ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
「智恵子抄」をおよみ下さつたよし、感謝します、ふるい詩が多いので少々面ぶせな気がしましたが、自分が書いたものである以上是非もないので そのまま集めました、生前を知つてゐて下さるあなたのやうな方に親しみを以て読んでいただけた事は何よりの小生の慰です、
昭和16年(1941)9月9日 川崎芳太郎宛書簡より 光太郎59歳
『智恵子抄』の刊行は前月。この後、戦時にもかかわらず、版元の龍星閣休業の昭和19年(1944)までに13刷もの版を重ねました。