テレビ番組の放映情報です。

まず再放送。

再 にほんごであそぼ「朗読スペシャル(2)」

地上波NHK Eテレ 9月21日(木) 15:35~15:45  9月23日(土) 07:00~07:10

朗読(高杉真宙)/「三銃士」アレクサンドラ・デュマ、「旅情」萩原朔太郎、「あどけない話」高村光太郎、「鶏」山村暮鳥、朗読(津田健次郎)/「ロミオとジュリエット」シェイクスピア、「板極道」棟方志功、「達磨おくり」金子みすゞ、うた「なせばなる」

【出演】南野巴那,津田健次郎,高杉真宙,藤原道山,中村彩玖,川原瑛都,川田秋妃

昨日が本放送。これまでに番組内で使われた高杉真宙さんと津田健次郎さんの朗読をまとめて流す回です。7月に放映された高杉さんによる「あどけない話」(昭和3年=1928)を含みます。
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続いて、光太郎が終生敬愛し続けたロダン。珍しく、相次いで二つの番組で取り上げられます。

四大化計画 〜世界は3つで語れない〜 教養バラエティー「未完成作品」

地上波NHK総合 2023年9月20日(水) 22:00~22:45

内村光良司会の知的教養バラエティー。世界の三大〇〇に4つ目を提案して“四大化”してしまおう!人類史に残しておくべき、完成を凌駕する「未完成」の芸術的魅力とは!?

あなたの好奇心をゆさぶる知的エンタメ!未完成でありながら輝きを放つ作品たちを深堀り!世界初!未完成なのに世界遺産「サグラダ・ファミリア」、20世紀を代表する作家カフカの未完の最高傑作「城」、天才彫刻家ロダンの人生を映す代表作「地獄の門」▽世界の小沢の人生観を変えた日本漫画の金字塔VS.強火担・中川翔子による超有名アクション映画▽ジャッジするのはいとうせいこう、宇垣美里、片桐仁、川島明、ニッチェ近藤

【出演】内村光良,小沢一敬,中川翔子,いとうせいこう,宇垣美里,片桐仁,川島明,近藤くみこ,【語り】甲斐田裕子,成田剣
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通常時、「歴史探偵」が放映されている枠です。この日は「歴史探偵」がお休みで、単発のこの番組が入ります。

もう1件。

ねこのめ美じゅつかん 31歩め 「考える人」は何も考えていない!?

地上波NHK Eテレ 2023年9月21日(木) 08:25〜08:35 
 再放送 9月23日(土) 11:30〜11:40 9月26日(火) 15:45〜15:55

キャッチュアイの2匹が静岡県立美術館で目にしたのは「考える人」。実は、何も考えていなかったのではないかと言い出す弟子ネコにボスもびっくり!一体どういう事なのか?

19世紀フランスを代表する彫刻家、オーギュスト・ロダンの傑作「考える人」。その造形を見てリアルだなあと感想を漏らすボスネコに対し、弟子ネコはそうではなく、“無理している”からこそ迫力があるのだと語り出す。さらにはそもそも、「考えていない人」かも知れないと、ボスを混乱させ始める。「考える人」にこめられたヒミツに迫る。そして古川琴音の「画家のうた」ではドラクロワの気になる超有名絵画を取り上げる。

【声】カミナリ,【出演】古川琴音
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「ねこ目線」で有名美術作品を見るという番組、一昨年に始まり、何度か拝見しました。笑えます。しかし、笑えるだけでなく、なかなかの鋭い視点で感心もさせられました。

それぞれ、ぜひご覧下さい。

【折々のことば・光太郎】

先般智恵子逝去の節は早速御弔電をいただき感謝したしました。匆々の間に日を過ごし思はず延引いたしましたが右厚くお礼申上げます。 お返し ソデノトコロ一スジアヲキシマヲオリテミヤコオホヂヲカマハズアルキシ


昭和13年(1938)10月28日 山崎斌宛書簡より 光太郎56歳

山崎斌(あきら)は染織工芸家。「草木染」の命名者でもあります。心を病む前、駒込林町のアトリエ兼住居で機織りにも取り組んでいた智恵子とも交流がありました。

山崎からの弔電には「ソデノトコロ一スジアヲキシマヲオリテアテナリシヒトイマハナシハヤ(袖のところ一筋青き縞を織りて貴なりし人今は亡しはや)」という短歌が打電されていました。

山崎曰く「アヲキシマ――とは、故人が特にその好みから、袖口の部分に一筋の青藍色を織らせた着衣をされてゐた追憶」。「貴(あて)なり」は古語で「品のある美しさ」といった意です。

これに対する光太郎の返歌が、やはり電報のスタイルでしたためられました。無理くり書き下せば、(袖の所一筋青き縞を織りて都大路を構はず歩きし)。この歌を読んだ山崎、「故人が見え、高村氏が見え、涙が流れた」とも回想しています。