3件ご紹介します。
発想の源は、高村光雲「老猿」(東京国立博物館)。この彫刻は、そのまわりだけ空気がちがうような、圧倒的な「ドラマ性」を感じさせます。もし脇役としてキャスティングされたとしても、その存在感の強さで主役を食ってしまうでしょう。「白雪姫」の小人C役、「桃太郎」のサル役…。たまたま脇役として起用されて現場のパワーバランスをおかしくさせてしまうストーリー。「老猿」と周囲とのギャップを楽しんでください。
【出演】井上涼,【声】ジョリー・ラジャーズ
光太郎の父・光雲作の「老猿」(明治26年=1893)をメインにしています。
初回放映が昨年1月、その後、今年3月にはDVDブック『びじゅチューン!DVD BOOK 7』にも収録されていますが、電波に乗るのは久しぶりですね。
今朝、初回放映がありました。ベテラン俳優・声優の津田健次郎さんによる光太郎詩「あなたはだんだんきれいになる」(昭和2年=1927)朗読を含みます。
もう1件、同じ「にほんごであそぼ」から。
【折々のことば・光太郎】
夏の暑さなどに遮られ、のびのびとなつて居りました色紙を今日の日曜に書きましたゆゑ不出来ながら明朝小包にてお送りいたします、文字の方は拙詩 “牛” の中の一行に有之、デツサンの方はコンテにて描きました。彫刻の方も追々着手の運びといたします、
長谷川吉三郎は山形県の銀行家。光太郎に書や彫刻の制作を依頼しました。「色紙」は二点。詩「牛」(大正3年=1914)の一節「牛は大地をふみしめて歩く」と、牛の絵です。長谷川は丑年生まれでした。
これ以外にも、「牛」全文を書いた大きな書も贈られました。これらは「長谷川コレクション」として山形県立美術館さんに所蔵されており、一昨年、富山県水墨美術館さんでの「チューリップテレビ開局30周年記念「画壇の三筆」熊谷守一・高村光太郎・中川一政の世界展」でお借りしました。
びじゅチューン!「老猿は主役じゃなくても」
NHK Eテレ 2023年9月12日(火) 17:30〜17:35 9月15日(金) 23:50〜23:55発想の源は、高村光雲「老猿」(東京国立博物館)。この彫刻は、そのまわりだけ空気がちがうような、圧倒的な「ドラマ性」を感じさせます。もし脇役としてキャスティングされたとしても、その存在感の強さで主役を食ってしまうでしょう。「白雪姫」の小人C役、「桃太郎」のサル役…。たまたま脇役として起用されて現場のパワーバランスをおかしくさせてしまうストーリー。「老猿」と周囲とのギャップを楽しんでください。
【出演】井上涼,【声】ジョリー・ラジャーズ
光太郎の父・光雲作の「老猿」(明治26年=1893)をメインにしています。
初回放映が昨年1月、その後、今年3月にはDVDブック『びじゅチューン!DVD BOOK 7』にも収録されていますが、電波に乗るのは久しぶりですね。
地上波NHK Eテレ 2023年9月14日(木) 15:35〜15:45 9月16日(土) 07:00〜07:10
書道で学ぶにほんご・ぐうたらちんたら・花鹿亭/服装、朗読(津田健次郎)/「あなたはだんだんきれいになる」高村光太郎、偉人とダンス/やむを得ないそのときは、服装に無頓着でもいいんだよ。でもいつでも心はきちんとドレスを着てください。(マーク・トウェイン)、うた「なせばなる」
【出演】南野巴那,津田健次郎,柳家わさび,藤原道山,青柳美扇,世田一恵,中村彩玖,
川原瑛都,川田秋妃
川原瑛都,川田秋妃
今朝、初回放映がありました。ベテラン俳優・声優の津田健次郎さんによる光太郎詩「あなたはだんだんきれいになる」(昭和2年=1927)朗読を含みます。
もう1件、同じ「にほんごであそぼ」から。
にほんごであそぼ「朗読スペシャル(2)」
地上波NHK Eテレ 9月18日(月) 08:35〜08:45朗読(高杉真宙)/「三銃士」アレクサンドラ・デュマ、「旅情」萩原朔太郎、「あどけない話」高村光太郎、「鶏」山村暮鳥、朗読(津田健次郎)/「ロミオとジュリエット」シェイクスピア、「板極道」棟方志功、「達磨おくり」金子みすゞ、うた「なせばなる」
【出演】南野巴那,津田健次郎,高杉真宙,藤原道山,中村彩玖,川原瑛都,川田秋妃
これまでに「朗読」のコーナーで放映されたパートを集めてのものと思われます。7月に放映された若手俳優・高杉真宙さんによる「あどけない話」(昭和3年=1928)を含みます。
それぞれ、ぜひご覧下さい。これまでに「朗読」のコーナーで放映されたパートを集めてのものと思われます。7月に放映された若手俳優・高杉真宙さんによる「あどけない話」(昭和3年=1928)を含みます。
【折々のことば・光太郎】
夏の暑さなどに遮られ、のびのびとなつて居りました色紙を今日の日曜に書きましたゆゑ不出来ながら明朝小包にてお送りいたします、文字の方は拙詩 “牛” の中の一行に有之、デツサンの方はコンテにて描きました。彫刻の方も追々着手の運びといたします、
長谷川吉三郎は山形県の銀行家。光太郎に書や彫刻の制作を依頼しました。「色紙」は二点。詩「牛」(大正3年=1914)の一節「牛は大地をふみしめて歩く」と、牛の絵です。長谷川は丑年生まれでした。
これ以外にも、「牛」全文を書いた大きな書も贈られました。これらは「長谷川コレクション」として山形県立美術館さんに所蔵されており、一昨年、富山県水墨美術館さんでの「チューリップテレビ開局30周年記念「画壇の三筆」熊谷守一・高村光太郎・中川一政の世界展」でお借りしました。