千葉市にある千葉県立美術館さん。収蔵品からセレクトされた品々をいわば出開帳する「移動美術館」を以前から開催なさっています。同館では光太郎ブロンズを8点(すべて没後鋳造ですが)収蔵、毎回のようにその中からなにがしかがラインナップに入っています。
約1年ぶりとなる次回は県北部・富里市での開催。「手」(大正7年=1918)が出ます。
第47回千葉県移動美術館~読書へのいざない~
期 日 : 2023年9月1日(金)~9月27日(水)
会 場 : とみらいテラス(富里市立図書館) 千葉県富里市七栄653-1
時 間 : 火曜日から木曜日 9時30分から18時 金曜日 9時30分から19時
土曜日・日曜日・祝日 9時30分から17時
休 館 : 月曜日(9月18日(月曜日・祝日)は開館し、19日(火曜日)休館)
料 金 : 無料
県立美術館では、より多くの方に芸術に触れ親しんでいただくため、県内各地で収蔵作品を展示する「千葉県移動美術館」を昭和52年から開催しています。
47回目となる今回は、「富里市立図書館」を会場に、洋画・日本画・彫刻・工芸の分野から、浅井忠や高村光太郎、香取秀真など15点を展示するとともに、図書館司書が厳選した作品と関連する書籍もご紹介します。
展示後は、富里市立図書館や連携する県内図書館で書籍を借り受け、ご自宅でお楽しみいただけます。
学芸員によるギャラリートーク
県立美術館の担当学芸員が作品の見どころなどを解説します。
日時 9月9日(土曜日)、16日(土曜日)いずれも10時30分から
定員 各回20名 料金 無料
申込方法 9月1日(金曜日)から電話で申し込み 富里市立図書館 電話0476-90-4646
「手」以外でフライヤーに載っている作品は、浅井忠「裸婦」「小丹波村」、津田信夫「鷲」、香取秀真「美々豆久香爐」、安井曾太郎「熱海付近」、板倉鼎「金魚と雲」、梅原龍三郎「竹窓読書図」、福田平八郎「椿大瑠璃」、富取風堂「南天」。
お近くの方、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
ちゑさんのこの病気は小生今後の運命をも決する大難でもあります、昨今の様な容態では御迷惑の程お察し申上げますし、又殊に俊太郎さんの教育上にも悪い影響があり相なので心痛に堪へません。事によつたら今度参上の時は一度ちゑさんを東京に連れて来ようかと考へてゐます。
せつ子(セツ)は智恵子実妹。夫と幼い息子(俊太郎)、そして実母・センともども、九十九里浜に移り住んでおり、この年5月から心を病んだ智恵子を預かっていました。
智恵子の病状は一向に好転せず、子供の教育上よろしくないとのことで、結局、月末には光太郎が智恵子を引き取ることになってしまいます。
お近くの方、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
ちゑさんのこの病気は小生今後の運命をも決する大難でもあります、昨今の様な容態では御迷惑の程お察し申上げますし、又殊に俊太郎さんの教育上にも悪い影響があり相なので心痛に堪へません。事によつたら今度参上の時は一度ちゑさんを東京に連れて来ようかと考へてゐます。
昭和9年(1934)12月9日 齊藤せつ子宛書簡より 光太郎52歳
せつ子(セツ)は智恵子実妹。夫と幼い息子(俊太郎)、そして実母・センともども、九十九里浜に移り住んでおり、この年5月から心を病んだ智恵子を預かっていました。
智恵子の病状は一向に好転せず、子供の教育上よろしくないとのことで、結局、月末には光太郎が智恵子を引き取ることになってしまいます。