花巻グルメ系、2件ご紹介します。

まず、光太郎顕彰にあたられているやつかの森LLCさんが「こうたろうカフェ」として月イチで出店されているワンデイシェフの大食堂」さん。8月3日(木)が4回目のご出店でした。

メニュー的には、サーモンと彩り野菜のガレットロール、ローストビーフの温野菜添え、トマトと卵の炒め物、里芋のクルミかけ、オカワカメの酢の物、オクラのスープ、ごはん、お新香、ベイクドチーズケーキ、カフェドシトロン。これで1,000円だそうですから、安いものですね。
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用意なさった34食分、完売だったそうです。次回は9月13日(水)の予定とのこと。

同じくやつかの森LLCさんがメニュー考案にあたられ、
道の駅はなまき西南(愛称・賢治と光太郎の郷)」さん内の「ミレットキッチン花(フラワー)」さんで毎月15日に販売されている豪華弁当「光太郎ランチ」。
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豆おこわ、揚げジャガイモと鶏肉の甘辛炒め、生節入り夕顔煮、かぼちゃ煮、塩麹入り卵焼き、わかめとミョウガの酢の物かぼちゃの花添え、白茄子とミニトマトのコンポート、お新香、それからメニューには印刷されていませんが、さつまいもの蒸しパンも。

「こうたろうカフェ」、「光太郎ランチ」ともども、かつて光太郎が作ったメニューを現代風にアレンジしたり、光太郎が使った食材を使用したりして作られています。

毎月のメニューを考えるのも大変だと存じますが、末永く続いて欲しいものです。

【折々のことば・光太郎】

山であなた方がつまれた木の芽草の芽をめづらしくよみました。藤の芽、山吹の新葉が喰べられるといふ事ははじめて知りました。タラの芽は小生も大好きで今年も千葉の田舎でとつてもらつて喰べました。コゴメの葉も上州の山奥の「湯の小屋」といふ処で先年喰べて大変うまいものと思つた事があります。小生は山に住んだら不自由はしないと思つてゐますが、そんな想像は結局想像に過ぎないでせうか。


昭和9年(1934)5月18日 中込友美宛書簡より 光太郎52歳

中込友美は戦後、戦災孤児のために「久留米勤労補導学園」を創設した人物。この当時、信州松本在住だったようです。で、その地から送られた食べられる野草的な内容の書簡に対する返信です。

小生は山に住んだら不自由はしないと思つてゐますが、そんな想像は結局想像に過ぎないでせうか」。約10年後に、花巻郊外旧太田村の山小屋に住み、実際に山菜類を貴重な食料とすることになるとは思っていなかったことでしょう。