先月から始まっていたのですが、気づきませんでした。会期が長く設定されているのが救いです。
谷澤紗和子個展「彼方の手に触れる。」
期 日 : 2023年7月8日(土)~9月2日(土)
会 場 : See Saw gallery + hibit 愛知県名古屋市瑞穂区密柑山町2-29
時 間 : [水・木] 12:00 - 17:00 / [金・土] 12:00 - 19:00
休 館 : [日・月・火] 8月13日(日)から8月22日(火)
料 金 : 無料
また、智恵子が太平洋画会研究所に通っていた明治40年(1907)頃のデッサンも。
『中日新聞』さんに紹介記事が載り、そちらの画像で確認いたしました。
ヒヤシンスをモチーフにした切り紙シリーズや、高村智恵子へのオマージュの新作などを発表します。 是非ご予定ください。
以前から智恵子紙絵等のオマージュ作品を制作、発表なさっている谷澤紗和子氏の個展。今回も智恵子作品からインスパイアされた作が複数出ています。同展のイメージ画像として使われている上記の切り絵作品も、智恵子油絵「ヒヤシンス」が象られています。また、智恵子が太平洋画会研究所に通っていた明治40年(1907)頃のデッサンも。
『中日新聞』さんに紹介記事が載り、そちらの画像で確認いたしました。
<ミニ美術> 谷澤紗和子個展「彼方の手に触れる。」(See Saw gallery + hibit)
「はいけい ちえこ さま」と名付けられた切り紙のシリーズは、戦前に活動した洋画家で紙絵作家、高村智恵子へのオマージュという。智恵子が画業の初期に取り組んだという男性ヌードの素描のイメージと、食べものをモチーフにした紙絵を模写して切り紙にし、組み合わせている=写真。
詩人・高村光太郎の妻として、長らく彼の代表作「智恵子抄」を通して語られてきた智恵子。新作の「彼方の手に触れる。」シリーズでも、智恵子の残したヒヤシンスの油彩画を、切り紙に仕立てた。智恵子の創作を追体験する作家の営みは、近代美術史の潮流の中でともに「こぼれ落ちてきた」女性の存在、そして切り紙をはじめとした「手仕事」にも光を当ててくれる。
1982年大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。(宮崎正嗣)
展覧会は名古屋市瑞穂区密柑山町2のSee Saw gallery + hibit(シーソーギャラリー)で9月2日まで開催中。
昨日から画廊がお盆休みに入ってしまいましたが、8月23日(水)から再開とのこと。ぜひ足をお運び下さい。
【折々のことば・光太郎】
ちゑ子儀一時は殆ど精神喪失して癡呆状態にまで陥りましたが療養と看護をつづけ居りますうち幾分か快方に向ひ、最近にては昔やつて居りました機織りを又始める程になりました、かういふ機械的の仕事は出来るやうになりましたが、まだ意識と智能の全部を取りもどすところまではまゐりません、 おてがみの事を話しましたらあなたの事をよくおぼえて居りました、
この年に入ると、智恵子の心の病が一時、機織りが出来るまで快方に向かいました。しかし、それも長くは続きませんでしたが。
秋広は日本女子大学校での智恵子の同窓。家庭の事情で中退しましたが、一時、学生寮で智恵子と同室でした。
【折々のことば・光太郎】
ちゑ子儀一時は殆ど精神喪失して癡呆状態にまで陥りましたが療養と看護をつづけ居りますうち幾分か快方に向ひ、最近にては昔やつて居りました機織りを又始める程になりました、かういふ機械的の仕事は出来るやうになりましたが、まだ意識と智能の全部を取りもどすところまではまゐりません、 おてがみの事を話しましたらあなたの事をよくおぼえて居りました、
昭和9年(1934)3月20日 秋広朝子宛書簡より 光太郎52歳
この年に入ると、智恵子の心の病が一時、機織りが出来るまで快方に向かいました。しかし、それも長くは続きませんでしたが。
秋広は日本女子大学校での智恵子の同窓。家庭の事情で中退しましたが、一時、学生寮で智恵子と同室でした。