まずは再放送ですが、光太郎智恵子に触れられる番組から。
北アルプスの玄関、長野・上高地。今ではバスで直行できるこの場所も、かつては徒歩で二日かけて歩いた。そんなクラシックルートを辿り、知られざる穂高岳の絶景に出会う。
大正2年(1913)、上高地で一夏過ごし、ここで婚約を果たした光太郎智恵子が歩いた、上高地のクラシックルートが紹介されます。
続いて、地上波テレビ東京さんで2月に放送されたもの。系列のBSテレ東さんでの放映です。
■先祖がもらった<武田信玄>謎の書…ナゼ家康印が?衝撃値■近代彫刻の巨匠作…<聖徳太子>像に超絶鑑定額■昼の司会…<石井亮次>のお宝&声優も仰天…おもちゃ大会■
日本近代彫刻の巨人のお宝が登場。富山で造り酒屋を営んでいた祖父は大の骨董好きで、家にはいつもたくさんの骨董品が飾られていた。小学校高学年の頃、祖母がこのお宝を見せてくれ、「これは将来譲るからね。これを大事にすればご利益に恵まれるよ」と言われた。その後、祖父母の家に行く度、このお宝に手を合わせていたところ、第一志望だった東京大学に現役合格し、就職活動でも希望していた日本銀行に就職することができた。将来このお宝を受け継ぐことになる孫が小学校高学年になったので、改めて価値を確かめたい。果して結果は!?
光太郎の父・光雲の木彫が出ました。依頼人は富山県ご在住の男性。
このあと、光雲の紹介。国指定重要文化財の「老猿」(明治26年=1893)はじめ多くの光雲作品画像が的確なコメントと共に使われていて、感心しました。
京都知恩院さんの聖観音像(明治25年=1892)、元々は料亭の主人に頼まれて彫った「団扇に眠る猫」(昭和7年=1932)。
オリジナルは皇居造営に伴い納められた「鞠に遊ぶ狆」(明治35年=1902)、徒弟時代の習作ながら光太郎が最も絶賛し、これだけは生涯手元に置いていた「洋犬の首」(明治10年=1877)。
宮内庁三の丸尚三館さん所収の「矮鶏」(明治22年=1889)、パリ万博出品作「山霊訶護」(明治32年=1899)。
さて、盛り上がってきたところで、鑑定。鑑定士は日本大学芸術学部教授・大熊敏之氏。
さらに驚きの1,500万円。
光雲作のものの中でも、傑作と言えるものという評価だそうで。
ちなみにこの番組、地上波テレビ東京さんでの4月20日(火)放送分でも、ちらっと光雲が取り上げられました。北海道小樽の似鳥美術館さんの紹介の中ででした。
また、1月に亡くなった、光雲の孫弟子にして、二本松駅前の智恵子像「ほんとの空」、安達駅前の智恵子像「今ここから」の作者・橋本堅太郎氏の木彫が出ました。
モデルを務められたのが、若き日、無名時代の高畑淳子さんだったそうで。
鑑定額は700万円でした。
この回も2ヶ月遅れくらいでBSテレ東さんでの放映があるかと存じます。また近くなりましたらお知らせいたします。
さて、それぞれぜひご覧下さい。
【折々のことば・光太郎】
三人来訪。一人は新潟よりの高橋康夫、他の二人は横スカ ヨコハマの水野富美夫、仝陽美といふ兄弟、富美夫氏は油画〻家の由。他は学生。三時頃まで談話。
水野富美夫は、後にアフリカの風景を描いて有名になった画家。弟の水野陽美は詩人になりました。演出家の蜷川幸夫の妹と結婚し、息女は女優の蜷川有紀さんです。
昨日のこの項でご紹介しましたが、前日には国語学者となった学生時代の故・宮地裕氏が来訪。二日続けてのちに各界で名を成す人物が訪ねてきています。彼等が各界で名を成すに到ったのは、光太郎との出会いによって受けた影響も、少しはあったのではないか、と言うと、身贔屓に過ぎますかね。
にっぽんトレッキング100「絶景満載!峡谷のクラシックルート〜長野・上高地」
NHK BSプレミアム 2021年5月1日(土) 15:57~16:26北アルプスの玄関、長野・上高地。今ではバスで直行できるこの場所も、かつては徒歩で二日かけて歩いた。そんなクラシックルートを辿り、知られざる穂高岳の絶景に出会う。
穂高や槍ヶ岳の玄関口として知られる上高地。そこへ向かうかつての登山道は、今「クラシックルート」と呼ばれ、脚光を浴びている。目の当たりにしたのは、七色に染まる峡谷の山肌。日本の近代登山の父と呼ばれるウォルター・ウェストンは、それを「驚嘆すべき色彩の響宴」と評した。さらにその先には「日本で一番雄大な眺望」とたたえた絶景が待っているという。著名な登山家たちが愛した風景を辿り、手付かずの大自然を満喫する。
【出演】仲川希良 【語り】渡部紗弓
初回放映は平成29年(2017)1月。人気の高い回だったのか、その後、何度か再放送され、また久々に放映されます。大正2年(1913)、上高地で一夏過ごし、ここで婚約を果たした光太郎智恵子が歩いた、上高地のクラシックルートが紹介されます。
続いて、地上波テレビ東京さんで2月に放送されたもの。系列のBSテレ東さんでの放映です。
開運!なんでも鑑定団【武田信玄の秘宝&巨匠の聖徳太子像に超ド級鑑定額】
BSテレ東 2021年5月6日(木) 19:49~20:49■先祖がもらった<武田信玄>謎の書…ナゼ家康印が?衝撃値■近代彫刻の巨匠作…<聖徳太子>像に超絶鑑定額■昼の司会…<石井亮次>のお宝&声優も仰天…おもちゃ大会■
日本近代彫刻の巨人のお宝が登場。富山で造り酒屋を営んでいた祖父は大の骨董好きで、家にはいつもたくさんの骨董品が飾られていた。小学校高学年の頃、祖母がこのお宝を見せてくれ、「これは将来譲るからね。これを大事にすればご利益に恵まれるよ」と言われた。その後、祖父母の家に行く度、このお宝に手を合わせていたところ、第一志望だった東京大学に現役合格し、就職活動でも希望していた日本銀行に就職することができた。将来このお宝を受け継ぐことになる孫が小学校高学年になったので、改めて価値を確かめたい。果して結果は!?
出演者
【MC】今田耕司、福澤朗 【ゲスト】石井亮次
【アシスタント】片渕茜(テレビ東京アナウンサー)
【出張鑑定】おもちゃ鑑定大会
【出張なんでも鑑定団レポーター】原口あきまさ
【出張なんでも鑑定団レポーター】原口あきまさ
【出張なんでも鑑定団コメンテーター】西村知美
【ナレーター】銀河万丈、冨永みーな
光太郎の父・光雲の木彫が出ました。依頼人は富山県ご在住の男性。
このあと、光雲の紹介。国指定重要文化財の「老猿」(明治26年=1893)はじめ多くの光雲作品画像が的確なコメントと共に使われていて、感心しました。
京都知恩院さんの聖観音像(明治25年=1892)、元々は料亭の主人に頼まれて彫った「団扇に眠る猫」(昭和7年=1932)。
オリジナルは皇居造営に伴い納められた「鞠に遊ぶ狆」(明治35年=1902)、徒弟時代の習作ながら光太郎が最も絶賛し、これだけは生涯手元に置いていた「洋犬の首」(明治10年=1877)。
宮内庁三の丸尚三館さん所収の「矮鶏」(明治22年=1889)、パリ万博出品作「山霊訶護」(明治32年=1899)。
さて、盛り上がってきたところで、鑑定。鑑定士は日本大学芸術学部教授・大熊敏之氏。
さらに驚きの1,500万円。
光雲作のものの中でも、傑作と言えるものという評価だそうで。
ちなみにこの番組、地上波テレビ東京さんでの4月20日(火)放送分でも、ちらっと光雲が取り上げられました。北海道小樽の似鳥美術館さんの紹介の中ででした。
また、1月に亡くなった、光雲の孫弟子にして、二本松駅前の智恵子像「ほんとの空」、安達駅前の智恵子像「今ここから」の作者・橋本堅太郎氏の木彫が出ました。
モデルを務められたのが、若き日、無名時代の高畑淳子さんだったそうで。
鑑定額は700万円でした。
この回も2ヶ月遅れくらいでBSテレ東さんでの放映があるかと存じます。また近くなりましたらお知らせいたします。
さて、それぞれぜひご覧下さい。
【折々のことば・光太郎】
三人来訪。一人は新潟よりの高橋康夫、他の二人は横スカ ヨコハマの水野富美夫、仝陽美といふ兄弟、富美夫氏は油画〻家の由。他は学生。三時頃まで談話。
昭和22年(1947)8月20日の日記より 光太郎65歳
水野富美夫は、後にアフリカの風景を描いて有名になった画家。弟の水野陽美は詩人になりました。演出家の蜷川幸夫の妹と結婚し、息女は女優の蜷川有紀さんです。
昨日のこの項でご紹介しましたが、前日には国語学者となった学生時代の故・宮地裕氏が来訪。二日続けてのちに各界で名を成す人物が訪ねてきています。彼等が各界で名を成すに到ったのは、光太郎との出会いによって受けた影響も、少しはあったのではないか、と言うと、身贔屓に過ぎますかね。