昨日に引き続き、企画展情報です。
驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ
期 日 : 2018年9月7日(金)~2018年10月21日(日)会 場 : 山口県立美術館 山口市亀山町3-1
時 間 : 午前9 時~午後5時
料 金 : 一般 1,300(1,100)円 / 学生 1,100(900)円 / シニア 1,100(900)円
※( )内は20名以上の団体 高校生以下無料
休 館 : 9月10日(月) 10月15日(月)
近年、明治工芸に対する注目度が飛躍的に高まっています。かつて、輸出品として海を渡った作品が、次々に里帰りを果たし、多くの人々がその魅力を再発見することとなったのです。
本展は、そのきっかけとなった「超絶技巧! 明治工芸の粋」展の続編。3年前に当館でも開催され、その「超絶」ぶりが大いに話題となった展覧会の第2弾です。前回と同様、今回も、七宝、金工、牙彫、木彫、漆工、刺繍絵画など幅広いジャンルから厳選された明治工芸の逸品をご紹介するのにくわえて、明治の「超絶技巧」を受け継ぎつつ新たな世界を築いている15人の現代作家による驚愕の現代アートも多数ご紹介いたします。
明治の工人たちの超人的センスと「わざ」の数々をお楽しみいただくとともに、失われて久しいと思われていたその「超絶技巧」が、時空を越えて現代に脈々と引き継がれている姿を、明治工芸と現代アートのコラボレーションでご堪能ください。
関連イベント
「日本美術応援団 驚異の超絶技巧を応援する! in山口」
[出演]山下裕二(本展監修者、明治学院大学教授)
[日時]10月13日(土) 14:00〜15:30
[日時]10月13日(土) 14:00〜15:30
[会場]山口県立山口図書館レクチャールーム [定員]200名(先着順、要申込)
[聴講料]無料※「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ」展のチケットが必要です。
【申込方法】
超絶技巧展トークイベント参加希望」 とご記入の上、 ①参加希望者全員の氏名、②年齢、③住所、④電話番号を明記し、美術館ウェブサイトの申込フォーム、または往復はがきでお申し込みください。当館より、折り返しご連絡いたします。
「参加アーティストによるトークイベント」
アルミニウムという、明治工芸とは全く異なる素材を用いて新たな表現に挑戦する気鋭のアーティスト、高橋賢悟(1982〜)。超絶技巧のDNAを受け継ぐ現代作家を代表して、自作について、熱く語っていただきます。
[講師]高橋賢悟(金工) [日時]9月30日(日) 14:00〜15:00
[講師]高橋賢悟(金工) [日時]9月30日(日) 14:00〜15:00
[会場]山口県立美術館講座室 [定員]80名(聴講無料、先着順)
学芸員によるギャラリートーク
[日時]9月15日、10月6日、13日 (いずれも土曜日) 10:00〜(30分程度、申込不要)
[日時]9月15日、10月6日、13日 (いずれも土曜日) 10:00〜(30分程度、申込不要)
昨秋、日本橋の三井記念美術館さんで開催され、今年に入って岐阜県現代陶芸美術館さんを巡回し、三館めの開催となります。ちなみに11月から富山県水墨美術館さん、来春、大阪あべのハルカス美術館さんも巡回予定です。
問い合わせたところ、三井さん同様、光太郎の父・光雲作の「布袋像」が出るそうです。
その他、七宝、金工、牙彫、漆工、刺繍絵画など、様々なジャンルの「超絶技巧」作品が並びます。
ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
詩は意味ばかりのものではなく、その全体に漲る一つの名状しがたい気魄のやうなものこそ其の核心を成すのである。一語づつの意味を拾つて唯思念しただけでは詩は多く解しにくい。言葉の森林のやうな厚みの奥から湧き出して来るものをまづ感ぜねばならぬ。一つの詩篇を包むコロナのやうなもの、又それから発する電磁気のやうなもの、又は工作機械の抵抗から起る低いうなりのやうなものの中に詩は息づいてゐる。
散文「雑誌『新女苑』応募詩選評」より 昭和15年(1940) 光太郎58歳
何気に、しかし、秀逸な比喩ですね。