兵庫県から演奏会の案内です。
石田瑞枝 前川裕介
名古屋ご在住の野村朗氏が作曲された「連作歌曲「智恵子抄」~その愛と死と~」から、第2曲「あどけない話」がプログラムに入っています。
歌唱担当は新井俊稀氏。平成29年(2017)には「連作歌曲「智恵子抄」~その愛と死と~」全曲を含むCD「日本の抒情歌 赤い花 白い花」をリリースされていますし、同じ年にドイツのハイデルベルグで同曲のコンサート「liederabend mit schauspiel 智恵子抄 Für CHIEKO」もなさった方です。他に都内でも。
その他、個人的には自分が以前に合唱で歌ったことのある信長貴富氏作曲「思い出すために」(寺山修司作詞)、木下牧子氏作曲「夢みたものは……」(立原道造作詞)が入っていて、「独唱版もあるんだ」という感じでした。もっとも、独唱版が先で後から合唱に編曲されたのかも知れません。そのあたりは詳しくありませんで……。
閑話休題、お近くの方(遠くの方も(笑))、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
今日新聞で広岡浅子刀自のなくなられた事を知り非常に感動を受けました 先達て頂戴した一週一信をよんで はじめて刀自の真生活を知つたばかりの時 此の訃音に接して残り惜しい心に堪へません
広岡浅子は、智恵子の母校・日本女子大学校の設立にも協力した女性実業家。平成27年(2015)に放映された朝ドラ「あさが来た」(今週月曜までBSトゥエルビさんで再放送が為されていました)の主人公のモデルですね。
智恵子と浅子は面識がありました。智恵子卒業後の明治43年(1910)、同窓会である桜楓会総会中の分科会・社会部大会で智恵子が自らの絵画修行について発表し、その智恵子の発表の前に浅子が講話をしていました。
また、遡って明治40年(1907)の智恵子卒業時の集合写真には、浅子も写っています。
「一週一信」は、大正7年(1918)に刊行された浅子の随筆集。日本女子大学校同窓会の仕事もしていた小橋の編集です。
初夏にうたう ~日本歌曲の夕べ~
期 日 : 2023年6月3日(土)
会 場 : 兵庫県立芸術文化センター 兵庫県西宮市高松町2-22
時 間 : 14:00~
料 金 : 全席自由 2,500円
出演(50音順)・主な曲目
歌唱
新井俊稀 あどけない話(野村朗「智恵子抄」より)
出演(50音順)・主な曲目
歌唱
新井俊稀 あどけない話(野村朗「智恵子抄」より)
石津雅恵 思い出すために(信長貴富)
門林裕佳子 しあわせよカタツムリにのって(信長貴富)
喜多美幸 はっか草(千原英喜)
鈴木萌 六月の歌(前田佳世子)
辰田由紀子 はなやぐ朝(中田喜直)
長太優子 赤いかんざし(貴志康一)
速海ちひろ すずらんの祭(高田三郎)
藤井友子 サルビア(中田喜直)
藤島一子 夢みたものは……(木下牧子)
松浦優 花の春告鳥(小林秀雄)
吉村ひろ子 澄月集(山田耕筰)
ピアノ 石田瑞枝 前川裕介
名古屋ご在住の野村朗氏が作曲された「連作歌曲「智恵子抄」~その愛と死と~」から、第2曲「あどけない話」がプログラムに入っています。
歌唱担当は新井俊稀氏。平成29年(2017)には「連作歌曲「智恵子抄」~その愛と死と~」全曲を含むCD「日本の抒情歌 赤い花 白い花」をリリースされていますし、同じ年にドイツのハイデルベルグで同曲のコンサート「liederabend mit schauspiel 智恵子抄 Für CHIEKO」もなさった方です。他に都内でも。
その他、個人的には自分が以前に合唱で歌ったことのある信長貴富氏作曲「思い出すために」(寺山修司作詞)、木下牧子氏作曲「夢みたものは……」(立原道造作詞)が入っていて、「独唱版もあるんだ」という感じでした。もっとも、独唱版が先で後から合唱に編曲されたのかも知れません。そのあたりは詳しくありませんで……。
閑話休題、お近くの方(遠くの方も(笑))、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
今日新聞で広岡浅子刀自のなくなられた事を知り非常に感動を受けました 先達て頂戴した一週一信をよんで はじめて刀自の真生活を知つたばかりの時 此の訃音に接して残り惜しい心に堪へません
大正8年(1919)1月16日 小橋三四子宛書簡より 光太郎37歳
広岡浅子は、智恵子の母校・日本女子大学校の設立にも協力した女性実業家。平成27年(2015)に放映された朝ドラ「あさが来た」(今週月曜までBSトゥエルビさんで再放送が為されていました)の主人公のモデルですね。
智恵子と浅子は面識がありました。智恵子卒業後の明治43年(1910)、同窓会である桜楓会総会中の分科会・社会部大会で智恵子が自らの絵画修行について発表し、その智恵子の発表の前に浅子が講話をしていました。
また、遡って明治40年(1907)の智恵子卒業時の集合写真には、浅子も写っています。
「一週一信」は、大正7年(1918)に刊行された浅子の随筆集。日本女子大学校同窓会の仕事もしていた小橋の編集です。