京都と岡山から音楽公演の情報を。

まず京都。

東日本大震災復興支援ライブ「琵琶もの語り」

期 日 : 2023年3月4日(土)
会 場 : Caffe flook 京都市西京区大枝西長町7-21
時 間 : 15:00~
料 金 : ワンオーダー&投げ銭(義援金)

演 奏 : 宇佐美周子(筑前琵琶)

演目は本曲より「関ヶ原」、高村光太郎詩「雪白く積めり」。

演奏は3月で京都は梅が咲き陽光も春っぽい頃ですが、今年の1月に京都(にしては)も大雪に見舞われました。冬が好きで花巻に関連のある高村光太郎を紹介するなら今回!という思いです。

皆様のお越しをお待ちしております。
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筑前琵琶の演奏で、光太郎詩「雪白く積めり」。原詩は昭和20年(1945)、光太郎が花巻郊外旧太田村の山小屋に移った最初の冬に書かれた作品です。オリジナルの曲が付けられているのでしょう。
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奏者の宇佐美周子さんという方、花巻の宮野目地区ご出身だそうで、彼の地で市民講座講師などもなさったことがおありとのこと。そういう関係もあって「東日本大震災復興支援」と冠されているのだと思われます。

右は『広報はなまき』令和元年(2019)10月号より。

当方、琵琶の生演奏は一度だけ拝聴したことがあります。もう6年前になりますが、千葉県の柏市で開催された「智恵子から光太郎へ 光太郎から智恵子へ ~民話の世界・光太郎と智恵子の世界~」でのことでした。

偶然ですが、その際に大久保光哉氏という方が歌われた「智恵子抄三章」という歌曲がプログラムに入った演奏会が岡山で開催されます。

佐々木英代の日本のうた講座【最終話】第30話 岡山の作曲家と歌手の選んだ名曲編

期 日 : 2023年3月5日(日)
会 場 : 天神山文化プラザ 岡山市北区天神町8-54 
時 間 : 13:30~
料 金 : 一般1,000円 中学生以上、学生500円 小学生以下無料

「日本のうた」の隠れた名曲や、知らなかった秘密を解き明かすおはなしを楽しむレクチャーコンサート。2008年から始まったシリーズの最終話となる今回は、岡山の作曲家から、米倉由起、青木省三、上岡洋一の3人をご紹介します。聴きどころや、作曲家の身近なエピソードを交えながら生演奏でお届けします。音楽が好きな方はもちろん、どなたでもお気軽にご参加ください!

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フライヤー等に演奏曲目が入っていないのですが、中国二期会理事長でテノール歌手の松本敏雄氏が「智恵子抄三章」を歌われるそうです。

それぞれ、お近くの方(遠くの方も)ぜひ足をお運びください。

【折々のことば・光太郎】

ダンテ、ヸンチ等の曾て吸ひし空気の中に来りたる事を思ひて嬉しきこと限りなく候。 フイレンツエは美しき街、なつかしき街に候。街ゆく女の美しさはヹニスとは又異りて、風俗の都めきたるが心を惹き申し候。女の美しき街ならでは世に美しき街は有之まじく候。


明治42年(1909)4月1日 与謝野寛宛(推定)書簡より 光太郎27歳

欧米留学最後を締めくくる1ヶ月のイタリア旅行。ダンテやダ・ヴィンチが居た街としてフィレンツェをほめ、さらに道行く女性の美しさに鼻の下を伸ばした光太郎でした(笑)。一転、3ヶ月後に帰国した日本では、日本女性に失望させられます。