今年一年を振り返る企画、最終回です。

10月4日(火)
若松英輔氏著『言葉を植えた人』が亜紀書房さんから刊行されました。「かたちの詩人――舟越保武」という項で光太郎に触れられています。
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10月5日(水)
当会から会報的な『光太郎資料』第58集を発行いたしました。

10月7日(金)
当会の祖・草野心平が創刊した詩誌『歴程』編集発行人で日本現代詩人会元会長の詩人・新藤凉子氏が亡くなりました。

10月8日(土)~12月11日(日)
千葉県市川市の市川市文学ミュージアムさんで、「月に吠えらんねえ展<ようこそ!おもひ まぼろし ことだまの街へ>」が開催され、光太郎に関わる展示も為されました。
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10月9日(日)~11月8日(火)
神奈川県鎌倉市のカフェ兼ギャラリー笛さんで「回想 高村光太郎と尾崎喜八 詩と友情 その9」が開催されました。関連行事として10月16日(日)には朗読会も催されました。

10月11日(火)
心とカラダを整える おとなのための1分音読CDブック』が自由国民社さんから刊行されました。俳優の平田満氏による「道程」の朗読も含まれています。
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10月19日(水)~11月10日(木)
埼玉県東松山市の市民文化センターさんで、「彫刻家 高田博厚展2022」が開催され、光太郎に関わる展示も為されました。

10月20日(木)~11月21日(月)
岩手県花巻市の土沢カフェくるみさんで、「器と楽しむ光太郎ランチ」展が開催され、michino氏の色鉛筆画が展示されました。
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10月22日(土)~2023年1月29日(土)
文京区立森鷗外記念館さんで「特別展 鷗外遺産~直筆原稿が伝える心の軌跡」が開催され、新発見の光太郎から鷗外宛書簡が展示されました。
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10月25日(火)~10月30日(日)
大阪府豊中市の日本民家集落博物館さんで、「第28回游心会書道展-智恵子抄を中心に-高村光太郎の世界」が開催されました。

10月27日(木)~11月8日(火)
福島県二本松市の智恵子生家/智恵子記念館さんで「智恵子記念館開館30周年記念事業」が行われ、紙絵実物展示、生家二階部分特別公開、そして智恵子が着る予定だった花嫁衣装の特別展示が行われました。
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10月27日(木)~11月1日(火)
石川県金沢市の文化ホ-ル展示ギャラリーさんで「教材としての芸術資料 ー金沢美術工芸大学所蔵の工芸優品選ー 新キャンパス移転プロモーション展」が開催され、光太郎実弟にして鋳金の人間国宝だった豊周の作品が展示されました。

11月1日(火)~2023年3月31日(木)

福岡県柳川市の北原白秋生家・記念館さんで「北原白秋没後80年特別企画展~白秋と若き文士たち~」が開催され、光太郎に関わる展示も為されました。
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11月2日(水)~11月6日(日)
文京区の旧安田楠雄邸で、「となりの髙村さん展 第3弾 髙村光雲の仕事場」が開催されました。

11月6日(日)
えつ子とまき子のコンサート 2022秋」が中央区の王子ホールさんで開催され、朝岡真木子氏作曲の「「智惠子抄」より 」あどけない話・レモン哀歌が演奏されました。歌唱は清水邦子氏、ピアノは朝岡氏でした。
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11月7日(月)・11月8日(火)
シャンソン系歌手モンデンモモさんのコンサート「新・智恵子抄 智恵子飛ぶ」が渋谷区のアコスタディオさんで開催されました。

11月8日(火)
文京区のBON ARTさんで朗読系の公演「満ちてゆく秋の午後 IN BON ART & 霜月 満月 一日遅れの誕生日」があり、仏訳『智恵子抄』の『Poèmes à Chieko』から、「山麓の二人」が朗読されました。
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11月8日(火)~11月21日(月)
茨城県水戸市の茨城大学図書館さんで、「茨城大学五浦美術文化研究所所員企画展2022 「つなぐ人 つなぐ文―手紙に「見る」そのひとらしさ―」が開催され、光太郎書簡が展示されました。

11月10日(木)
中央区の三越劇場さんで「朗読劇 智恵子抄」公演が行われました。昨年上演されたものの再演で、智恵子役が一色采子氏、光太郎役は松村雄基氏でした。11月13日(日)には、二本松市安達文化ホールさんで福島公演も行われました。
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11月12日(土)
京都市の本屋ともひさしさんで「茶子 TeaTime 小さな朗読会 ~2022 秋~」が開催され、「智恵子抄」中の詩篇朗読がありました。

11月12日(土)~12月3日(土)
京都市の知恩院さんで「秋のライトアップ2022」が行われ、光雲作の聖観音像のライトアップも為されました。
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11月12日(土)~12月25日(日)
和歌山市の和歌山県立美術館さんで「ニッポンの油絵 近現代美術をかたち作ったもの」展が開催され、光太郎油絵「佐藤春夫像」が出品されました。
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11月17日(木)
大分市のiichiko音の泉ホールさんで、コンサート「「智恵子抄」~智恵子と高村光太郎の生涯をたどって~」が行われ、清水脩氏作曲の「歌曲集「智恵子抄」(全曲)」が、三人の歌手の皆さんによって演奏されました。

11月20日(日)
『日本経済新聞』さんが、「美の粋 パンの会 文学との響き合い(下) 高村光太郎、作家の主観を重視 メンバーの間で「生の芸術」論争」という2面ぶち抜きの大きな記事を掲載して下さいました。

同日、兵庫県神戸市の日本基督教団神戸聖愛教会さんで、「やすらぎコンサートin神戸 癒しの響き 鐘シンフォニー(和編鐘)への誘い」が開催されました。和編鐘・有機音氏、朗読・大山りえ氏による「智恵子抄より 「愛はすべてをつつむ」抜粋版」がプログラムに入れられ、当方が「光太郎智恵子と神戸」と題し講話を行いました。
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11月23日(水・祝)~2023年3月21日(火・祝)
花巻市の花巻高村光太郎記念館さんで、企画展「光太郎、つくりくふ。 光太郎の食 おやつ編」が開催中です。

11月26日(土)
文京区のアカデミー千石さんで第65回高村光太郎研究会が開催されました。発表は「彫刻家 高村光太郎」西浦基氏、「旧居アトリエと智恵子抄ゆかりの田村別荘(その変遷と間取りについて)」安藤仁隆氏でした。
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12月4日(日)
鳥取県日野郡日南町の日南町総合文化センターさんで、「Art train 2022『藝術列車』プレイベントVol. 0.5」が開催され、シャンソン系歌手モンデンモモさんによる「舞踊音楽劇 文藝ビジュアル『智恵子飛ぶ』」がプログラムに入れられました。
 
12月8日(木)
光太郎が登場人物の一人である演劇「青年団第96回公演『日本文学盛衰史』北海道・岩手公演」巡回が、北海道網走郡大空町教育文化会館さんで始まりました。原作が高橋源一郎氏、脚本・演出は平田オリザ氏でした。11日(日)には北海道中川郡幕別町百年記念ホールさん、13日(火)で北海道富良野市の富良野演劇工場さん、15日(木)に北海道大麻中町のえぽあホールさん、18日(日)が岩手県盛岡市の盛岡劇場さんでした。
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12月10日(土)
日本詩人クラブさんの2022年12月例会が、新宿区の早稲田奉仕園さんで開催され、当方の講演「2022年の高村光太郎――ウクライナ、そして『智恵子抄』――」、会員の皆様による「高村光太郎「智恵子抄」朗読ドラマ――発刊80周年を過ぎて振り返る」が行われました。

同日、文治堂書店さんからPR誌『とんぼ』第15号が発行されました。勝畑耕一氏による、当会顧問であらせられた故・北川太一先生の奥様で、北川先生同様、生前の光太郎をご存じだった北川節子様の追悼文が掲載されています。それから、当方の連載「連翹忌通信」も。

12月10日(土)~2023年1月22日(日)
岩手県花巻市内の文化施設である、花巻新渡戸記念館、萬鉄五郎記念美術館、花巻市博物館、花巻市総合文化財センター、高村光太郎記念館の5館が連携し、統一テーマにより同一時期に開催される企画展「ぐるっと花巻再発見!~イーハトーブの先人たち~」が行われています。花巻高村光太郎記念館さんでは『高村光太郎の「開拓に寄す」』と題し、寄贈資料「開拓に寄す」とともに、関係資料の展示を行いました。
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12月14日(水)
ToneforestさんからCD「Be -別宮貞雄 歌曲集-」がリリースされました。別宮貞雄氏作曲「歌曲集 智恵子抄」全曲の、紀野洋孝氏(テノール)、森裕子氏(ピアノ)による演奏が収められています。

12月17日(土)~2023年2月19日(日)
杉並区立郷土博物館さんで、企画展「生誕130年 詩人・尾崎喜八と杉並」が開催中です。光太郎に関わる展示も為されています。
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12月22日(木)
岩手県盛岡市の岩手大学学生センターさんで「岩手大学人文社会科学部【宮沢賢治いわて学センター】第16回研究会」が開催され、エリック・ブノワ 氏(ボルドー・モンテーニュ大学教授/フランス文学)、中里まき子氏(岩手大学人文社会科学部准教授/フランス文学)による「高村光太郎と宮沢賢治の喪のエクリチュール:『智恵子抄』仏訳体験に触れながら」という発表が為されました。

12月23日(金)~2023年3月15日(水)
福井市の福井県ふるさと文学館さんで「福井県ふるさと文学館・荒川区吉村昭記念文学館おしどり文学館協定5周年記念イベント 特集展示 津村節子「智恵子飛ぶ」~芸術家夫婦を描いて~」が開催中です。
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 12月(日付不明)
山梨県の中央線社さんから文芸同人誌『中央線』第79号が発行されました。坂本富江氏による「甲州の森の詩人 野澤一という人」が掲載されました。

それから、その都度の項には入れませんでしたが、花巻市のoffice風屋さんから、「光太郎レシピ」が連載されている『花巻まち散歩マガジンMachicocoマチココ』が4冊発行されました。今年途中から、それまで隔月刊だったものが、季刊へと移行されました。
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また、毎月15日には、道の駅はなまき西南(愛称・賢治と光太郎の郷)さんで豪華弁当「光太郎ランチ」が限定販売されました。
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以上、今年一年を振り返る「回顧2022」でした。

【折々のことば・光太郎】

前水道工事屋くる、湯沸器とりつけ終る、


昭和30年(1955)10月19日の日記より 光太郎73歳

終焉の地となった中野の貸しアトリエ。ガスは引いてあったので、ガス湯沸かし器でしょう。昭和30年当時、既にあったのですね。