当会の祖・草野心平がその生前に愛し、歿後は心平を顕彰する意味合いも含められている、福島県川内村での「天山祭り」が開催されます。

第54回天山祭り

期   日 : 2019年7月13日(土)
場   所 : 天山文庫前庭  福島県双葉郡川内村大字上川内字早渡513
         雨天時は村民体育センター 川内村大字上川内字小山平15
時   間 : 11:30~14:00
参  加  費  : 500円

天山文庫は、川内村民の結いによって、草野心平先生へ感謝を込めて建てられた建物です。今なお茅葺屋根の建物は、その場所にいるだけで清らかな気持ちになれます。
草野心平先生が詠んだ詩の朗読や川内村の伝統芸能等を見ながら、食べて、飲んで、話して交流を深めてみませんか。初めて参加の方も是非お越しください。

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細かな内容項目など出ていませんが、以前の例ですと、地元の方や心平の興した『歴程』同人の方々による心平詩の朗読、地域の伝統芸能の披露などが中心だったと記憶しております。

しばらく欠礼しているのですが、今年は都合が付きましたのでお邪魔する予定です。皆様も是非どうぞ。


【折々のことば・光太郎】

美術界だけで言へば現代美術館。

アンケート「いまの日本に欲しいもの」全文 昭和9年(1934) 光太郎52歳

日本にきちんとした美術館というものが定着したのはそう古い話ではありません。大正15年(1926)に東京府美術館が開館しましたが、自前の収蔵品(コレクション)は持たず展示会場を貸すのみのものでした。コレクションを持つ初めての美術館は、昭和5年(1930)開館の大原美術館さん(倉敷市)。のちに光太郎の作品も収蔵されますが、はじめは西洋絵画が中心でした。公立のきちんとした美術館というと、何と戦後の昭和26年(1951)、神奈川県立近代美術館の開館まで待たないとなりませんでした。