当会の祖に・草野心平を顕彰するいわき市立草野心平記念文学館さん主催のイベントです。
文学散歩「草野心平ゆかりの川内村をめぐる」
期 日 : 2019年6月16日(日) 雨天開催時 間 : 9時から16時
集 合 : いわき市立草野心平記念文学館 福島県いわき市小川町高萩字下タ道1-39
料 金 : 2,000円
申 し 込 み : 同館
詩人 草野心平と交流が深く、名誉村民でもあった福島県双葉郡川内村で、心平ゆかり の天山文庫、長福寺、平伏沼(モリアオガエル生息地)などをめぐります。
上記説明にあるとおり、モリアオガエルが縁で心平を名誉村民にして下さった川内村で心平ゆかりの地を巡るツアーです。村人が一木一草を持ち寄って建てられた心平別荘・天山文庫(設立準備委員には光太郎実弟・豊周も名を連ねました)や、心平句碑の建つモリアオガエル繁殖地・平伏沼(へぶすぬま)、心平にその存在を教示した矢内俊晃氏が住職を務めていた長福寺(やはり心平歌碑や心平揮毫による辻まことの墓碑などもあります)などを巡るようです。
東日本大震災とそれに伴う福島第一原発の事故から8年。復興の様子も気になるところです。
既に定員に達しているそうですが、キャンセル等あるかも知れません。お問い合わせ下さい。
【折々のことば・光太郎】
世の中にはかういふ風にして、人知れず滅んでしまふ作品も多いことだらうが、作者にとつてはその故に妙に忘れ難いものである。
散文「焼失作品おぼえ書 2 ――アトリエにて10――」より
昭和31年(1956) 光太郎74歳
日記を除き、光太郎最後の散文です。昭和20年(1945)の空襲などで焼失した彫刻作品を解説しています。空襲時にはそれらが焼けてしまったことを、むしろさばさばした思いで捉えていた光太郎ですが、死の床に伏し、もはやその手から産み出されることは無くなった彫刻作品に思いを馳せるその筆は、淡々とした書きぶりでありながら心に染みます。