若干、先の話ですが、申し込み締め切りが近いのでご紹介します。

福島大学うつくしまふくしま未来支援センターさんの主催で、光太郎詩「あどけない話」中の「ほんとの空」を冠した東日本大震災からの復興支援シンポジウムです。これまでに京都東京愛知いわき新潟南相馬仙台、そして福島市でそれぞれ開催されてきました。このたび、九州で初の開催となります。  
時   間  : 13時00分~17時30分
場   所  : 熊本学園大学  熊本県熊本市中央区大江2丁目5-1
参 加 対 象   : 一般市民、教育関係者、行政職員、大学関係者、団体職員 他
参 加 費  : 無料
主   催  : 
熊本学園大学
                           
国立大学法人福島大学うつくしまふくしま未来支援センター(FURE) 

 東日本大震災・福島第一原発事故から8年、また熊本地震発生から3年が経過しようとしています。
 このたび、福島大学と本学とで合同シンポジウム「ほんとの空が戻る日まで -東日本大震災と熊本地震の教訓から学ぶ-」を開催することが決定しました。被災地域が抱える課題、復興に向けてのさまざまな活動をご紹介するとともに、復興への取り組みを通して得られた経験や知見を「経験知・支援知」とし、将来の大規模災害にいかに活かしていくべきかについて議論します。参加ご希望の方は事前申込みが必要です(参加費無料)。下記の「参加申込フォーム」もしくは「チラシ・参加申込書」を参照のうえFAXもしくはメールにてお申し込みください。

プログラム
 Ⅰ部 基調講演
  「熊本地震からの復旧・復興、そして未来への礎づくり」……大西 一史(熊本市長)
 Ⅱ部 現状報告
  「熊本の現状と課題」……藤本 延啓(社会福祉学部講師)
  「福島の現状と課題」……初澤 敏生(FUREセンター長)
 Ⅲ部 パネルディスカッション
  「東日本大震災と熊本地震の教訓から学ぶ」
   モデレーター:初澤 敏生(FUREセンター長)
   パネリスト:藤本延啓(社会福祉学部講師)
         照谷明日香(ボランティアセンター ボランティア・コーディ
ネーター)
         本多 環(FUREこども支援部門特任教授)
         深谷 直弘(FURE地域復興支援部門特任助教)

申込み方法:FAXかメールまたは申込フォームによりお申込みください。締切:2月13日(水)



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3.11も近いことですし、お近くの方、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

若し此世が楽園のやうな社会であつて、誰が何処に行つて働いても構はず、あいてゐる土地なら何処に棲んでも構はないなら、私はきつと日本東北沿岸地方の何処かの水の出る嶋に友達と棲むだらう。そこで少し耕して畠つものをとり、少し漁つて海つものをとり、多く海に浮び、時に遠い山に登り、さうして彫刻と絵画とにいそしむだらう。

散文「三陸廻り 八 夜の海」より 昭和6年(1931) 光太郎49歳

昭和6年(1931)の、一ヶ月にわたるこの三陸旅行中、智恵子の心の病が顕在化したとされています。しかし、一方の光太郎は、この時期、ある種の「智恵子離れ」的なことも無意識に考えていたような気がします。そしてそれもまた智恵子の心の病を引き起こした要因の一つなのではないでしょうか。

傍証は上記の一節、特に「友達と棲む」。無論、これには「智恵子と別れて」という意味はないのでしょうが、大正期の光太郎であれば、何の臆面もなく「智恵子と棲む」と書いているはずです。