光太郎最期の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」のライトアップが行われる「十和田湖冬物語」が開幕しました。
地方紙『東奥日報』さんの記事。
真冬の十和田湖に彩り/「冬物語」開幕
真冬の十和田湖をイルミネーションで幻想的に彩る「十和田湖冬物語」が1日、十和田湖畔の特設会場で開幕した。多彩な雪像とイルミネーションで彩られた会場は、記念撮影を楽しむカップルや家族連れでにぎわった。
オープニングセレモニーで、実行委員会の中村秀行委員長が「会場が盛り上がり、地域活性化につながればと願っている」とあいさつ。小山田久市長らと雪像に点灯した。今年のメイン雪像は「雪龍と龍王」が向かい合う構図で、ライトで照らすと迫力満点の雪像が浮かび上がった。
この日は天候が荒れ模様で、気温は氷点下6度の冷え込み。雪が降りしきる中でも午後8時すぎ、メインの花火200発が打ち上げられると、冬の夜空に光の輪が鮮やかに映え、来場者から歓声が上がっていた。
冬物語は24日まで。毎日午後8時から花火200発を打ち上げる。会場にはかまくらBarなどの飲食店が多数並ぶほか、バナナボートなどの雪遊びも楽しめる。
続いて地方紙『デーリー東北』さん。
銀世界に花火、幻想的な空間十和田湖冬物語が開幕/青森
北奥羽地方を代表する雪祭り「十和田湖冬物語」が1日、十和田市の十和田湖畔休屋地区特設会場で開幕した。会場では夜間、ライトアップや花火の打ち上げがあり、幻想的な空間を演出。来場者は彩り豊かな銀世界に魅了されている。24日まで。 毎年恒例のイベントで21回目。メインステージにある高さ5・4メートル、幅17・4メートルの大雪像「雪龍と龍王」、大小の雪のモニュメントやイルミネーションが来場者を出迎えている。
会場内では青森、秋田両県の料理が味わえる「雪あかり横丁」、氷のグラスでカクテルが飲める「かまくらバー」が人気。初日から来場者が写真撮影を楽しむなど、寒さに負けずイベントを満喫していた。
開催時間は平日が午後3~9時、土日祝日が午前11時~午後9時。花火の打ち上げは午後8時から毎日行われる。
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「十和田湖冬物語」が2位 行ってみたい冬の絶景スポット/じゃらん調査
旅行雑誌「じゃらん」を発行するリクルートライフスタイル(東京)が、全国の一般男女を対象に調べた「行ってみたい冬の絶景スポットランキング」で、十和田市のイベント「十和田湖冬物語」が2位に選ばれた。投票者からは花火とイルミネーションが織りなす幻想的な景色を評価する声が多く挙がった。
調査は昨年12月27日から1月7日までの間、インターネットで実施。全国数十カ所の観光地やイベントの画像を挙げ、行きたい場所を投票(複数選択可)してもらう方式で、10~50代の男女529人が回答した。
投票者からは「冬の花火と、イルミネーションとのコラボレーションがすてき」という声が多数寄せられた。また、「彩りが鮮やかで楽しそう」「幻想的。これをきっかけに青森に行ってみたい」などの感想があったという。
実行委事務局・十和田湖国立公園協会の太田勝男事務局長は「地元関係者で作り上げるイベントが上位に入ったことに感激している」と結果を喜ぶ。「冬の十和田湖畔で打ち上げる花火は、澄んだ空気とカルデラの地形により高い音が響く。会場を訪れたからこそ体験できることもあるので、ぜひ多くの人に来てもらいたい」とアピールした。
1位は新潟県津南町の「つなん雪まつり」(3月8、9日=2019年の本祭チケット売り切れ)だった。
同社は「上位に選ばれたスポットはライトアップや花火など、雪上を華やかに彩る仕掛けがある」と説明。「冬は空気が澄み渡り、雪明かりがより一層美しく見える。(冬の絶景スポットは)寒さの中に心温まる景色が広がる点も魅力だ」としている。
2月1日(金)、地元の十和田市さん発行の『広報とわだ』には、大きな案内も。
ぜひ足をお運び下さい。
【折々のことば・光太郎】
人間はただ已み難い自分の世界からのみ進むべきだ。
散文「三陸廻り 五 女川(をながは)港」より
昭和6年(1931) 光太郎49歳
昭和6年(1931) 光太郎49歳
女川港で、漁船に乗せてもらって漁師さんの仕事ぶりを体験してみようとした光太郎。どの船にも「旦那、何言つてござる」と断られ、素人が乗り込んでも迷惑にしかならないと気づき、浅はかな好奇心を恥じての一言です。