当会の祖・草野心平を顕彰するいわき市立草野心平記念文学館さんでの企画展です。
冬の企画展「草野心平の居酒屋『火の車』もゆる夢の炎」
期 日 : 2019年1月12日(土)〜3月24日(日)会 場 : いわき市立草野心平記念文学館 福島県いわき市小川町高萩字下タ道1-39
時 間 : 9時から17時まで
料 金 : 一般 430円(340円) 高・高専・大生 320円(250円) 小・中生 160円(120円)
( )内は20名以上団体割引料金
( )内は20名以上団体割引料金
休 館 : 毎週月曜日、1月15日、2月12日(1月14日、2月11日は開館)
草野心平は、天性の詩人でしたが、自身と家族のために行った職業は13を数えます。それは何一つ詩人の副業でありませんでした。その一つ、居酒屋「火の車」は、昭和27年(1952)3月に東京都文京区田町に開店しました。同店は昭和30年4月に新宿区角筈に移転し翌31年12月に閉店しますが、この約5年間、ここには「文学仲間との怒号の議論、客との喧嘩、連日の宿酔、そして執筆」と独特のエネルギーが渦巻いていました。
本展では、「火の車」時代の心平を、①火の車開店まで、②火の車開店以後、③火の車常連客、さらに④草野心平・宮沢賢治・高村光太郎の食のエピソードの4つにわけて紹介します。
本展では、「火の車」時代の心平を、①火の車開店まで、②火の車開店以後、③火の車常連客、さらに④草野心平・宮沢賢治・高村光太郎の食のエピソードの4つにわけて紹介します。
関連イベント
ギャラリートーク 1 月12 日㈯13 時30 分 要観覧料
居酒屋「火の車」一日開店 期日 3月10日(日)
草野心平が開いていた居酒屋「火の車」で、心平が命名したお品書きにちなんだ料理を試食します。
■寸劇「火の車時代」 11 時30 分~11 時50 分 常設展示室
■「火の車」ランチタイム
■「火の車」ランチタイム
料理人 中野由貴氏、文学館ボランティアの会会員 12 時~12 時30 分 小講堂 要申込
■食卓トーク「心平・賢治・光太郎 ある日の食事」
講師 中野由貴氏(宮沢賢治学会会員・料理研究家) 13 時~14 時 小講堂
■食卓トーク「心平・賢治・光太郎 ある日の食事」
講師 中野由貴氏(宮沢賢治学会会員・料理研究家) 13 時~14 時 小講堂
●お申し込み方法 電話、往復はがき、FAX、E-mail のいずれか
●定 員 先着50 名(2 月10 日より受付開始)
●参加料 500 円(所定の観覧料も必要です)
●定 員 先着50 名(2 月10 日より受付開始)
●参加料 500 円(所定の観覧料も必要です)
居酒屋「火の車」は、昭和27年(1952)、心平が小石川に開いた怪しげな居酒屋です。のち、新宿に移転しました。最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」制作のため、再上京した光太郎もたびたび足を運んでいます。
一昨年には同館で「春の企画展 草野心平の詩 料理編」が開かれ、「火の車」に関する展示も為されましたが、今回は「火の車」をメインとするようです。光太郎にも触れて下さるようで、ありがたいところです。
ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
嵐の通り過ぎた今となつては、首をきられた人も斬つた人も、みんな何だかなつかしい。君達は本気に苦しんだ。さうしてみんな死んだ、何しろみんな死んでしまつたのだ。どつちが強いも弱いもない。
散文「ルイ十六世所刑の図」より 大正15年(1926) 光太郎44歳
この年、松屋で開催された中世期版画展の際に購入した、フランス革命を題材にした版画に寄せる文章の一節です。「本気に」人生を送ることの尊さを重んじた光太郎らしい発言です。