一昨日から、今年一年を振り返っておりますが、今日は7、8、9月で。

7月3日(火)~9月24日(月・祝)
愛知県小牧市のメナード美術館さんで企画展「なつやすみ所蔵企画展 え! からはじまる、ストーリー。」が開催され、光太郎の木彫「鯰」(同6年=1931)が出品されました。

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7月6日(金) 7日(土)
千代田区の東京古書会館さんで明治古典会七夕古書大入札会2018一般下見展観が開催され、光太郎の肉筆原稿、書、書簡類などが多数出品されました。

7月7日(土)
愛知県長久手市の文化の家さんで、ガレリアコンサート『七夕Day&Nightパフォーマンス』が開催されました。「智恵子抄」の一編「レモン哀歌」を躍り・音楽・朗読で考察してみる、実験的な公演でということでした。出演は細川杏子さん(フルート)、藤島えり子さん(演劇)、豊永洵子さん(舞踊)ほかでした。

同日、虹の会さんより文芸同人誌『虹』第9号が発行されました。詩人で同誌主宰の豊岡史郎氏による論考「高村光太郎 詩集『道程』」31ページが掲載されています。

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7月7日(土)~8月5日(日)
千代田区の宮内庁三の丸尚蔵館さんで、「第80回展覧会 明治の御慶事-皇室の近代事始めとその歩み」の後期展示が開催され、光太郎の父・光雲の木彫「文使」(明治33年=1900頃)が展示されました。

7月7日(土)~8月26日(日)
いわき市立草野心平記念文学館さんで開館20周年記念 夏の企画展「宮沢賢治展 ―賢治の宇宙 心平の天―」が開催され、光太郎の書などが展示されました。

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7月8日(日)
福島県二本松市民会館さんで、NHKさんの「民謡魂 ふるさとの唄 福島県二本松市」の公開収録が行われました。福田彩乃さん、渡辺裕太さん、大方斐紗子さんほかのご出演で、光太郎智恵子青春時代の恋愛模様を音楽劇で紹介するコーナーがありました。放映は8月4日(土)でした。

7月8日(日)~9月24日(月・振休)
岐阜県図書館さんで企画展「花子 ロダンのモデルになった明治の女性」が開催され、唯一、ロダンの彫刻モデルを務めた日本人女優・花子に光太郎が送った書簡などが展示されました。関連行事として、7月22日(日)には丸山幸太郎氏(岐阜女子大学教授兼地域文化研究所長)による講演「花子と高村光太郎」、8月19日(日)には伊藤今日子氏による「三味線紙芝居 花子」、映画「プチト・アナコ~ロダンが愛した旅芸人花子~」の上映などがありました。

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7月14日(土)・15日(日)
青森県十和田湖畔で「第53回十和田湖湖水まつり」が開催され、光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」のライトアップが為されました。

7月14日(土)~11月19日(月)
花巻高村光太郎記念館さんで企画展「光太郎と花巻電鉄」が開催され、ジオラマ作家石井彰英氏作成の昭和20年代の花巻町とその周辺のジオラマ、花巻電鉄に関する資料が展示されました。

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7月15日(日)~9月17日(月・祝)
長野県諏訪市のサンリツ服部美術館さんで企画展「明治維新150年記念 幕末から昭和の芸術家たちと近代数寄者のまなざし」。が開催され、光雲の木彫「鍾馗像」(明治期)が展示されました。

7月17日(火)~22日(日)
千葉県成田市のなごみの米屋總本店2階、成田生涯学習市民ギャラリーさんで「二人でひとつの展覧会」が開催され、絵手紙作家・大泉さと子さんによる、地元の三里塚記念公園に建つ詩碑に刻まれている光太郎詩「春駒」(大正13年=1924)を書いた作品、詩碑拓本などが展示されました。



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7月21日(土)
福島県郡山市公会堂さんで「第2回朗読パフォーマンス声人(こえびと)LIVE ∞生きる∞」が開催され、「ドラマリーディング  ロンド ~智恵子抄 雷火~」が上演されました。

同日、花巻市の東和図書館さんで、萬鉄五郎記念美術館館長講座「≪絵画の見方とその歴史Ⅶ≫ 彫刻 高村光太郎と高田博厚 日本近代彫刻の系譜」が開催されました。講師は萬鉄五郎記念美術館館長・中村光紀氏でした。

7月21日(土)~9月2日(日)
長野県安曇野市の碌山美術館さんで、夏期企画展「美に生きる―萩原守衛の親友たち―」が開催されました。光太郎、戸張孤雁、柳敬助、斎藤与里の4人にスポットを当てるもので、同館所蔵の光太郎ブロンズ10点が展示されました。

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7月24日(火)
本阿弥書展さんから歌人の松平盟子氏著『真珠時間 短歌とエッセイのマリアージュ』が刊行されました。書き下ろしエッセイ「光太郎とラリックをつなぐ「蝉」」が掲載されています。

7月25日(水)
中央公論新社さんから中公新書の一冊として、碧海(おうみ)寿広氏著『仏像と日本人 宗教と美の近現代』が刊行されました。「秘仏をめぐる心性―高村光太郎」という章を含みます。

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同日、文治堂書店さんから『トンボ』第6号が発行されました。当会顧問・北川太一先生の連作短歌「四月の雪」15首が掲載されています。昭和31年(1956)4月1日の光太郎昇天前日に始まり、同2日の死、同4日に青山斎場で行われた葬儀から火葬までの内容です。昭和34年(1959)、北川先生が勤務されていた都立向丘高校定時制の生徒さん達が出されていた文芸誌『銀杏』に掲載されたものの再録です。他に当方の連載「連翹忌通信」も掲載していただいております。

7月31日(火)
文芸同人誌『青い花』第90号が発行されました。詩人の宮尾壽里子氏による書評、西浦基氏の『高村光太郎小考集』、それから中村稔氏の『高村光太郎論』が掲載されました。

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8月3日(金)
集英社さんから葉室麟氏著『蝶のゆくへ』が刊行されました。新宿中村屋さん創業者・相馬黒光を主人公とする小説で、光太郎も登場します。

8月5日(日)
福島市のとうほう・みんなの文化センターさんで「中嶋朋子朗読会」が開催され、女優の中嶋朋子さんが「智恵子抄」の詩篇を朗読なさいました。

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8月8日(水)
千葉県による「次世代に残したいと思う『ちば文化資産』」が一般公募投票により選定され、「智恵子抄」中の「九十九里浜の初夏」等多くの文学作品の舞台となったとのことで、「九十九里浜の景観」が選ばれました。

8月9日(木)
宮城県女川町で「第27回女川光太郎祭」が行われました。県内外の方々による光太郎作品の朗読、当方の講演等がありました。

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8月12日(日)
毎日新聞出版さんから『サンデー毎日』2018年8月12日号が発行されました。歌人の田中章義氏による連載「歌鏡(うたかがみ)」で、光太郎の短歌「この家に智恵子の息吹みちてのこりひとりめつぶる吾(あ)をいねしめず」を取り上げて下さいました。

8月15日(水)
花巻市さんの『広報はなまき』平成30年8月15日号に、、「花巻歴史探訪 〔郷土ゆかりの文化財編〕」という連載で、光太郎の遺品の鉄兜と鳶口が紹介されました。昭和20年(1945)の花巻空襲時に身に着けていたものです。

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8月28日(火)~9月9日(日)
第42回千葉県移動美術館「近代日本とフランス-旅するまなざし-」が、茂原市立美術館・郷土資料館さんで開催され、光太郎のブロンズ「手」(大正7年=1918)が展示されました。

8月30日(木)
渋谷区の国立能楽堂さんで、「8月企画公演《国立能楽堂夏スペシャル 開場35周年記念》」が開催され、鵜澤久氏、櫻間金記氏による「舞囃子新作 智恵子抄(ちえこしょう)」が演じられました。

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同日、中央区の浜離宮朝日ホールさんで「浜離宮ランチタイムコンサートvol.175 小林沙羅ソプラノ・リサイタル」が開催され、中村裕美氏作曲の「「智恵子抄」より 或る夜のこころ」、「亡き人に(世界初演)」が演奏されました。

8月30日(木) ~9月2日(日)
中野区のWESTEND STUDIOさんで、劇団スタジオライフさんによる 「Jun企画「言葉の奥ゆき 通(アゲイン)」~夏休みの宿題~」が上演され、光太郎詩が朗読されました。

8月31日(金)
オリジナル『智恵子抄』(昭和16年=1941)版元の龍星閣さんから『澤田伊四郎 造本一路』が刊行されました。龍星閣さん創業前の大正7年(1918)から、澤田氏の没後、『智恵子抄』五十年記念愛蔵版が刊行された平成3年(1991)までの、創業者澤田氏と龍星閣さんのあゆみがまとめられています。

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9月1日(土)
花巻高村光太郎記念館さんの市民講座「光太郎の食卓と実りの秋を楽しむ」が開催されました。当方、講師を務めさせていただきました。

9月7日(金)~10月21日(日)
山形県天童市の出羽桜美術館さんで、「開館30周年記念所蔵秀作展 第二部「日本画と文士の書」が開催され、大正元年(1912)に書かれた詩「郊外の人に」の書き出しのフレーズ、「わがこころは今大風の如く君に向へり」を書いた光太郎の書が展示されました。

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9月8日(土)
文京区の筑波大学東京キャンパス文京校舎さんで、シンポジウム「近代東アジアの書壇」が開催されました。矢野千載氏(盛岡大学教授)の、「高村光太郎と近代書道史 ―父子関係と明治時代の書の一側面―」という発表が含まれました。

9月8日(土)~12月24日(月・休)
台東区立朝倉彫塑館さんで、特別展「彫刻家の眼―コレクションにみる朝倉流哲学」が開催され、光太郎のブロンズ「手」(大正7年=1918)が展示されました。

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9月9日(日)
鎌倉市のてんだいの家さんで「高村光太郎ジオラマDVD」上映会が開催されました。 花巻高村光太郎記念館さんの企画展「光太郎と花巻電鉄」に展示されたジオラマを、作者の石井彰英氏が撮影、音楽やナレーションを入れた作品です。ナレーションとテロップは当方が執筆しました。

9月10日(月)
ぶんか社さんから『まんがでイッキ読み! 浅見光彦 怪奇トラベルミステリー』が発行されました。光太郎彫刻の贋作をメインのモチーフとした故・内田康夫氏原作、あさみさとる氏画「『首の女』殺人事件」を含みます。

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9月13日(木)
歴史春秋社さんから髙橋秀紀氏著『虎落笛(もがりぶえ) ~長沼智恵子の母親おセンの生涯~』が刊行されました。

9月14日(金)~16日(日)
横浜市の日枝神社例大祭が開催され、光雲作の火伏神輿渡御が行われた他、同じく光雲作の獅子頭の展示も為されました。

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9月14日(金)~11月25日(日)
東京小平市平櫛田中彫刻美術館さんで「明治150年記念特別展 彫刻コトハジメ」。が開催され、光雲作の木彫 「天鹿馴兎(てんろくくんと)」(明治28年=1895)、大黒さまと恵比寿さまが彫られた香盒(こうごう)、明治26年(1893)作の「楠木正成銅像頭部(木型)」が展示されました。関連行事として9月22日(土)に、佐藤道信氏(東京藝術大学教授)による講演「日本彫刻のはじまり」他が行われました。

9月15日(土)・16日(日)
福島県本宮市のサンライズもとみやさんで、「第6回カナリア映画祭」が開催され、「智恵子抄」をモチーフとする、本宮を舞台とし、東宝さんの配給で、1965(昭和40)年に自主制作された吉村公三郎監督、故・山岡久乃さん主演映画「こころの山脈」が上映されました。

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9月16日(日)
札幌市の本郷新記念札幌彫刻美術館さんで「連続講座2018 彫刻探訪のススメ~150年物語」の第2回「銅像時代-明治150年の光と影」が開催されました。講師は木下直之氏(東京大学大学院教授、静岡県立美術館館長)でした。

同日、福島県二本松市の智恵子生家近くで、「智恵子純愛通り記念碑第10回建立祭」が開催されました。記念特別プログラムとして、ラジオ福島専属声優の森和美さんによる「森和美の福島弁で語る智恵子と光太郎」が催されました。

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9月21日(金)
宝島社さんから、別冊宝島編集部編『文豪たちのラブレター』が刊行されました。「高村光太郎からのちの妻、長沼智恵子へ」の項で、結婚前に光太郎から智恵子に宛てた、大正2年(1913)の1月28日の書簡が紹介されています。

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9月21日(金)~平成31年1月16日(水)
荒川区の吉村昭記念文学館さんで、第2回トピック展示「津村節子『智恵子飛ぶ』の世界~高村智恵子と夫・光太郎の愛と懊悩~」が開催されました。平成9年(1997)、講談社さんから出版され、翌年、芸術選奨文部科学大臣賞に選ばれた、吉村昭夫人で芥川賞作家・津村節子さんの代表作の一つ、智恵子を主人公とした『智恵子飛ぶ』(平成9年=1997)に関する展示が為されました。

9月22日(土)~11月25日(日)
甲府市の山梨県立文学館さんで企画展「歿後30年 草野心平展 ケルルン クックの詩人、富士をうたう。」が開催されました。当会顧問・草野心平にスポットを当てたもので、光太郎に関する展示も充実していました。関連行事として、11月10日(土)、阿毛久芳氏(都留文科大学名誉教授)による講演「宮沢賢治、高村光太郎、そして草野心平―コスモス、世界共通意識と孤絶意識にかかわって―」他が行われました。

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9月22日(土)~12月23日(日)
神奈川県真鶴町立中川一政美術館さんで「開館30年記念展 中川一政美術館の軌跡」が開催され、光太郎のブロンズ「老人の首」(大正14年=1925)が展示されました。

9月23日(日)
しんぶん赤旗』さん日曜版に「智恵子の生家と「ほんとの空」」ということで、智恵子の故郷、二本松の紹介が大きく載りました。

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9月25日(火)
福島市のコラッセふくしまさんで、うつくしまふくしま未来支援センターさん主催のシンポジウム 「ほんとの空が戻る日まで ~被災地が進めるこれからの教育~」が開催されました。

9月29日(土)
埼玉県越谷市立図書館さんで「合同読書会 高村光太郎「智恵子抄」」が開催されました。講師は松本孝氏(作家)でした。

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9月30日(日)
光太郎も泊まった花巻市の大澤温泉さんの別館、菊水館さんが、8月9日(木)の台風13号による高明橋脇の法面(のりめん)崩落に伴い、この日を以て一時休館となりました。


明日はこの項最後、10~12月です。