昨日ご紹介した、東京都荒川区の吉村昭記念文学館さん。平成18年(2006)に亡くなった、荒川区ご出身の作家・吉村昭氏の顕彰施設ですが、氏の奥様、津村節子氏の郷里・福井の福井県ふるさと文学館さんと昨年、「おしどり文学館協定」を締結、このたび、合同企画展が開催されています。小説『智恵子飛ぶ』(平成9年=1997)で芸術選奨文部大臣賞を受賞され、一昨年には文化功労者にも選ばれた津村さんにスポットをあてたものです。
おしどり文学館協定締結1周年記念 荒川区・福井県合同企画展「津村節子~これまでの歩み、そして明日への思い~」
期 日 : 平成30年10月26日(金)~31年1月23日(水)場 所 : 福井県ふるさと文学館 福井県福井市下馬町51-11 福井県立図書館内
時 間 : [火~金]9:00~19:00 [土・日・祝]9:00~18:00
料 金 : 無料
休 館 日 : 月曜日(祝日の場合は翌日) 11/22 12/20 12/29~1/3
県ふるさと文学館では、文壇のおしどり夫婦といわれた吉村昭氏と本県出身の津村節子氏のそれぞれの出身地に建つご縁に基づき、昨年11月に荒川区立ゆいの森あらかわ吉村昭記念文学館と全国初の「おしどり文学館協定」を締結しました。
1周年を記念し、福井県と荒川区において、合同企画展と記念講演会をそれぞれ行います。
1周年を記念し、福井県と荒川区において、合同企画展と記念講演会をそれぞれ行います。
関連イベント
記念講演会「津村・吉村文学の魅力」
日 時:平成30年10月28日(日)14:00~15:30
会 場:福井県立図書館多目的ホール
講 師:出久根達郎氏(直木賞作家)
定 員:150名(申込順、参加無料)
申 込:電話、FAX、メールにて、または直接ふるさと文学館窓口
TEL:0776-33-8866 FAX:0776-33-8861
E-mail:bungakukan@pref.fukui.lg.jp
その他:手話通訳、音声の文字表示を行います。
日 時:平成30年10月28日(日)14:00~15:30
会 場:福井県立図書館多目的ホール
講 師:出久根達郎氏(直木賞作家)
定 員:150名(申込順、参加無料)
申 込:電話、FAX、メールにて、または直接ふるさと文学館窓口
TEL:0776-33-8866 FAX:0776-33-8861
E-mail:bungakukan@pref.fukui.lg.jp
その他:手話通訳、音声の文字表示を行います。
津村節子氏撮り下ろしインタビュー特別上映会
表 題:「津村節子氏人生を語る~これまでの歩み そして明日への思い~」
日 時:平成30年10月26日(金)~10月28日(日)
各日10:00~、13:00~、15:30~(約20分)
会 場:福井県ふるさと文学館 映像ルーム
定 員:各回40名(当日受付、参加無料)
表 題:「津村節子氏人生を語る~これまでの歩み そして明日への思い~」
日 時:平成30年10月26日(金)~10月28日(日)
各日10:00~、13:00~、15:30~(約20分)
会 場:福井県ふるさと文学館 映像ルーム
定 員:各回40名(当日受付、参加無料)
ところで、「おしどり文学館」ということであれば、花巻高村光太郎記念館さんと、二本松市智恵子記念館さんも、そのような協定を結べば、それで一つの宣伝にもなりますし、展示の共同開催、資料の相互貸借などなど、いろいろ便利だと思うのですが、どうも行政がからむと、そうした部分、腰が重いのが現状です。
閑話休題、福井展、お近くの方、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
詩とは決して別の世界があつて、その世界に我々を誘ひ出すものでなく、事実の中の事実が正しい言葉に具体された時、それが即ち詩なのだといふ確信を終に失ひ得ない自分は、此等の諸篇の中に立派な詩を見出して喜ぶ。
散文「更科源蔵詩集「種薯」感想」より 昭和6年(1931) 光太郎49歳
北海道弟子屈で開拓にあたりながら詩を書いた更科源蔵の詩集への讃辞です。
他者への評でありながら、光太郎詩論が端的に語られています。