来る10月5日(金)は、智恵子の命日「レモンの日」です。昭和13年(1938)に亡くなった智恵子、今年で歿後80周年となります。
そういう関係もあり、今月は智恵子の故郷・福島二本松で、智恵子関連のイベント等が目白押しです。
10/4(木)~9(火) 坂本富江展「智恵子抄」に魅せられてそして~今~パートⅡ
智恵子の生家
智恵子の生家
10/7(日) 第24回レモン忌 ラポートあだち
10/8(月・祝) 高村智恵子没後80周年記念事業 智恵子検定 市民交流センター
10/11(木)~11/27(火) 智恵子紙絵実物展示 智恵子記念館
10/13(土)~11/25(日) 福島ビエンナーレ重陽の芸術祭 福井利佐展 智恵子の生家
10/13(土)~11/25(日) 福島ビエンナーレ重陽の芸術祭 福井利佐展 智恵子の生家
〃 智恵子生家二階特別公開 智恵子の生家
10/14(日) 第2回ほんとの空マルシェinあだたら 岳温泉
何回かに分けて詳しくご紹介します。
坂本富江展 「智恵子抄」に魅せられて そして~今~ パートⅡ
期 日 : 2018年10月4日(木)~9日(火)会 場 : 智恵子生家 福島県二本松市油井字漆原町36
時 間 : 9:00~16:30
料 金 : 智恵子生家/智恵子記念館入館料として大人410円 高校生以下200円
智恵子の足跡をたどりながら、坂本さんが各地で描いてきた風景画等を展示します。
≪坂本富江プロフィール≫
山梨県生まれ。太平洋美術会会員であり、高村光太郎研究会会員でもある。現在は、山梨県韮崎市のふるさと大使を務めている。
山梨県生まれ。太平洋美術会会員であり、高村光太郎研究会会員でもある。現在は、山梨県韮崎市のふるさと大使を務めている。
なぜ「パートⅡ」なのか? と思いましたが、今年4月に新宿のヒルトピアアートスクエアさんで開催された坂本さんの個展が「パートⅠ」だったということのようです。
筋金入りの智恵子ファンのお一人、坂本さんとしては、智恵子生家で個展が開催できるというのは望外の喜びでしょう。
続いて、その会期中に行われる、智恵子を偲ぶ集い「レモン忌」。
第24回レモン忌
期 日 : 2018年10月7日(日)会 場 : ラポートあだち 福島県二本松市油井字濡石16
時 間 : 10:00~14:00
料 金 : 3,000円
以前の様子はこちら。
毎年、記念講演があり、当方も仰せつかったことがありますが、今年は坂本さんです。当方もスライドショーの投影でご協力させていただきます。
ご興味のある方、上記連絡先まで。
【折々のことば・光太郎】
人は随分気むつかしくなつてゐる時でも、その気むつかしさをてんで問題にしない、ひろびろとした野原のやうな魂に接すると又思ひかへして、一寸心の転轍の出来る事があるものだ。「小公子」はいつの間にかあのやかまし屋のおぢいさんを軟化させた。
散文「所感――詩人廣瀬操吉観――」より 昭和3年(1928) 光太郎46歳
「小公子」は、アメリカのバーネット夫人が明治19年(1886)に書いた児童文学。明治24年(1891)には若松賤子の訳で日本でも刊行され、昭和2年(1927)には岩波文庫のラインナップに入っていますが、光太郎、こうしたものも読んでいたのですね。
詩人・廣瀬操吉の作品には、そういう魂があると褒めています。