テレビ放映情報を2件。
新・BS日本のうた選 神奈川県座間市
NHKBSプレミアム 2018年8月19日(日) 19時30分~20時59分今回は2016年8月7日に放送した回の再放送です。スペシャルステージは北島三郎&藤あや子▽藤が北島のあの名曲に挑戦!「与作」と民謡のコラボレーションも披露!
「もう一度逢いたい」「味噌汁の詩」「智恵子抄」「私が生まれて育ったところ」「夜空ノムコウ」「他人船」「奥入瀬」「不思議なピーチパイ」「帰らざる日々」「男の背中」。
スペシャルステージは「兄弟仁義」「博多の女」「加賀の女」「函館の女」「矢切の渡し」「長崎の鐘」「夕霧岬」「男の勝負」「与作~秋田草刈唄入り~」。イマオシ!は西方裕之、森昌子、千昌夫、北島三郎&藤あや子。
出演
北島三郎,藤あや子,森昌子,八代亜紀,千昌夫,山本譲二,タイムファイブ,多岐川舞子,西方裕之,増位山太志郎,松川未樹,森恵,川上慎一,田中彰,遠山敦,青木智平,石塚勇,加藤秀和,福本えみほか出演
一昨年、やはりBSプレミアムさんで2回放映されたものの再々放送です。
森昌子さんが、昭和39年(1964)、2代目コロムビアローズさんの歌唱でリリースされた「智恵子抄」(丘灯至夫作詞・戸塚三博作曲)をカバー。CD等には入っていないようですが、森さん、この曲を持ち歌にされ、たびたび歌われています。
もう1件。
校歌を訪ねて「第87回 福島県川内村立 川内中学校」
BS-TBS 2018年8月18日(土) 16時54分~17時00分誰にでもある小学校や中学校の校歌の思い出。この番組は東日本大震災の被災県を中心に小中学校の校歌を紹介します。
今回ご紹介する学校は福島県川内村立川内中学校。川内村は、大震災の被害はほとんど無かったものの原発に近かったことから、全村避難を余儀なくされました。1年後、帰村は果たしましたが子どもたちの帰村率は少ないのが現状です。子どもたちも川内村に注目を集めようと、現在の中学3年生が小学6年生の時に役場にマラソン大会の開催を提案。現在も「川内の郷にかえるマラソン」として県外にも知られるイベントととなって続いています。そんな川内村で有名なのが、モリアオガエルの繁殖地として、国の天然記念物に指定を受けてる「平伏沼」。そしてそのモリアオガエル目当てにこの村を訪れたのが、カエルの詩人として知られる草野心平。名誉村民になるほど川内村を愛した草野心平が川内中学校の校歌の作詞を担当しました。番組ではそんな草野心平が作詞をした川内中学校の校歌を、全校生徒の斉唱でお届けします。
当会の祖・草野心平作詞による川内中学校校歌が紹介されます。
この番組では、昨日もご紹介した「いのちの石碑」がらみの宮城県女川町立女川中学校さんの校歌(佐藤成晃作詞)も取り上げられましたし、このブログでは紹介しませんでしたが、平成27年(2015)10月の第一回放映で取り上げられた双葉中学校さんはじめ、心平作詞の校歌もいくつか放映されています。
心平を名誉村民に認定して下さり、今も心平を偲ぶ「天山祭」等を実施して下さっている川内村ということもあり(ちなみに今回は川内中学校さんですが、川内小学校さんの校歌は「智恵子抄」作詞の丘灯至夫氏です)、ぜひご覧下さい。
【折々のことば・光太郎】
気どることもいらないし、自負することもいらないし、自卑することもいらない。ありのままを露呈して自己の全力を尽すのみだ。淘汰はあとで歳月がしてくれる。自己天性の真諦さへ究め得れば、詩人の存在理由は十分にある。一人に極まることは万人に極まることだ。
散文「詩人も一兵である」より 昭和18年(1953) 光太郎61歳
「一人に極まることは万人に極まること」は、昭和15年(1940)の随筆「智恵子の半生」中の「一人に極まれば万人に通ずる」と照応します。
とりあえずは「歳月」の「淘汰」を免れている光太郎。今後もその名を永遠に留めるべく、努力していきたいと存じます。