光太郎の父・高村光雲関連で2件。 

桑名石取祭

期 日 : 2018年8月4日(土)、5日(日) 001
会 場 : 三重県桑名市本町春日神社周辺 

石取祭(いしどりまつり)は、桑名南部を流れる町屋川の清らかな石を採って祭地を浄(きよ)めるため春日神社に石を奉納する祭りで、毎年8月第1日曜日とその前日の土曜日に執り行われています。
 町々から曳き出される祭車は、太鼓と鉦で囃しながら町々を練り回ります。 試楽(土曜日)の午前0時には叩き出しが行われ、祭車は各組(地区)に分かれ、組内を明け方まで曳き回し、その日の夕方からも各組内を回り、深夜にはいったん終了します。
 本楽(日曜日)は午前2時より本楽の叩き出しが明け方まで行われ、いよいよ午後からは各祭車が組ごとに列を作り、渡祭(神社参拝)のための順番に曳き揃えを行います。 浴衣に羽織の正装で行き交う姿は豪華絢爛な祭絵巻を醸し出します。一番くじを引いた花車を先頭に午後4時30分より曳き出された祭車は列をなし、午後6時30分からは春日神社への渡祭が順次行われます。
 渡祭後は七里の渡し跡(一の鳥居)を経て、午後10時頃より始まる田町交差点における4台ずつの祭車による曳き別れが行われるのも見逃すことのできない場面です。


光雲作の飾り物をつけた祭車も出るという祭りです。公式サイトはこちら

昨年はこのブログでご紹介するのを失念いたしまして、一昨年に書いた記事がこちら。光雲作の飾りをつけた祭車についても書きました。また、一昨年には、この祭りを含む全国33の山車祭り系が、ユネスコ世界文化遺産に一括指定されています。

お近くの方、ぜひどうぞ。


もう1件、光雲がらみで。 

明治150人の偉人投票キャンペーン

今年は明治改元から150年目!それにちなんでこの度、明治時代にゆかりのある150人の偉人の人気投票を実施します。
『えっ!? あの偉人が西郷隆盛と共演!?』
見事1位になった偉人は、9月8日(土)より開催予定のイベント、リアル脱出ゲーム『帝國ホテル支配人の偉大なる推理』のストーリーに登場します!!あなたの1票がストーリーを変える!?

期間 2018年8月7日(火)17:00まで
投票方法(応募方法)
STEP1明治村公式twitter(@meijimura_pr)をフォローしてください。
STEP2あなたが好きな偉人の[投票ボタン]を押して、ツイートをすれば投票完了!

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候補の150人は既にエントリーされており、その中で誰が1位になるか、だそうです。どちらかというと大正から昭和の光太郎は入っていませんが、光雲は堂々の出馬です(笑)。

ただ、同じ芸術家でも漱石や鷗外、晶子、また、伊藤博文、大久保利通、大隈重信ら新政府の要人達(西郷隆盛は別格扱いで不出馬ですが)、さらには野口英世や福沢諭吉と言った学者系もあなどれません(笑)。

おそらく光雲がトップということはあり得ないでしょうが、せめて上位にランクインして欲しいものです。

しかし、エントリーされた150人を見ると、明治という時代の活気というか、華やかさというか、もちろん暗黒面もあったのですが、ある種の濃密なエネルギー的なものを感じます。大正、昭和、そして来年には終わる平成の150人となると、どういうラインナップになるのかな、などと思いました。


【折々のことば・光太郎】

私はポエジイの為に何の寄与もしてゐない。此の形式でなければどうしても昇華し得ないものが自分の肉体と精神とに鬱積して来るので已むを得ず書いてゐる。さうして出来たものを自分では詩と呼んでゐる。

散文「小感」より 昭和13年(1938) 光太郎56歳

いわば自然発生的な詩、ということでしょうか。