福島から今週末のイベント情報を2件。

まずは、智恵子の故郷・二本松に聳える安達太良山中腹の岳温泉から。 

第1回“ほんとの空”マルシェinあだたら

期 日 : 2018年8月4日(土) 荒天時中止
会 場 : 湯の森公園 福島県二本松市岳温泉1-97 
時 間 : 10時~17時

高村智恵子が語った“ほんとの空”のある岳温泉で“ほんとの空”の色を感じませんか?

和紙小物体験、井上窯 萬古焼絵付け体験、ドローン体験、 スラックライン、ボルダリング体験など盛りだくさんのイベントです。

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直接光太郎智恵子に関わるイベントではないようなのですが、「ほんとの空」の語を使われてしまっては、紹介しないわけに行きません(笑)。


その翌日には、福島市で下記が開催されます。 

中嶋朋子朗読会

期 日 : 2018年8月5日(日)
時 間 : 14時~
料 金 : 無料

脚本家・倉本聰さんの代表作「北の国から」で主人公の娘・黒板蛍役を演じた女優・中嶋朋子さんが福島県ゆかりの名作をその優しさとしなやかさで読みあげます。ゲストには福島県出身の詩人・和合亮一さんを迎え、中嶋さんの穏やかさと和合さんの激しさがコラボレーションされた朗読会をお届けします。

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同じ会場で開催中の展覧会「森のささやきが聞こえますか―倉本聰の仕事と点描画展」の関連行事的なイベントです。

地元紙『福島民友』さんの記事から。

女優・中嶋朋子さん無料朗読会 福島で8月5日、倉本聰さん企画展同時開催

 名作ドラマ「北の国から」の蛍役で多くの人の心をつかんだ女優中嶋朋子さんを招いて福島民友新聞社が8月5日に開く「中嶋朋子朗読会」の詳細プログラムが決まった。
 とうほう・みんなの文化センター(福島市)で好評開催中の展覧会「森のささやきが聞こえますか―倉本聰の仕事と点描画展」と同時開催で、朗読会は無料。
 中嶋さんは蛍を22年間にわたって演じ表現力に磨きをかけた一方、朗読やナレーションにも意欲的に取り組んできた。今回の公演では、まず、本県ゆかりの名作として高村光太郎作「智恵子抄」、草野心平作「蛙の歌」を、優しくしなやかに読み上げる。
 また倉本さんが富岡町をテーマに描いた点描画「夜の森 桜はそっと呟(つぶや)く」に添えた詩を、ゲストの詩人和合亮一さん(福島市)と2人で朗読。和合さんも自作「詩の礫(つぶて)」などを披露、中嶋さんのトークショーにも出演する。
 開場は午後1時、開演は同2時。問い合わせは福島民友新聞社事業部(電話024・523・1334)へ。
◆日時 8月5日午後2時から(開場・午後1時)
◆場所 とうほう・みんなの文化センター(県文化センター)福島市春日町、電話(024・534・9191)
◆入場無料、全席自由
◆プログラム ▽1部:中嶋朋子さん朗読(高村光太郎作「智恵子抄」、草野心平作「蛙の歌」) ▽2部:和合亮一さん朗読(「詩の礫」、「木にたずねよ」) ▽3部:中嶋朋子さん、和合亮一さんの共演(倉本聰作「夜の森 桜はそっと呟く」) ▽4部:中嶋朋子さんトークショー(ゲスト・和合亮一さん)
◇主催 福島民友新聞社
◇大清プロダクション創立30周年記念事業


中嶋さんといえば、平成24年(2012)、TBSラジオの「ラジオシアター~文学の扉」という番組で、やはり「智恵子抄」の朗読をされ、それがある意味、伝説の朗読的な扱いで今も語りぐさになっています。


今回はさらに当会の祖・草野心平の作品も取り上げて下さるということですし、かくれ光太郎ファン(笑)の和合亮一さんもご登場。それでいて無料というのですから、太っ腹です。おそらく満員盛況となるのでは、と推測いたしております。

というわけで、ほっといても人が集まりそうですが、ぜひ足をお運びください、と記しておきます(笑)。


【折々のことば・光太郎】

演芸物にも注意がいる。いくら一般大衆の需要に応ずる仕事ではあつても、あまりひどいめちやくちやな言葉をしやべり散らす演芸者は避忌すべきである。巷間で勝手に演ずるのは自由だが、放送局で其を取り上げる時には相応の思慮がいる。

ラジオ放送「日本語の新らしい美を」より 昭和7年(1932) 光太郎50歳

光太郎がJOAK(現・NHKラジオ第一)に出演し、ラジオ番組や日本語全般について語った談話の一節です。今日のテレビのバラエティーなどにもあてはまる発言ですね。

「あまりひどいめちやくちやな言葉をしやべり散らす」政治家ばかりのこの国ではありますが……。