信州安曇野の碌山美術館さんの企画展情報です。

美に生きる―萩原守衛の親友たち―

期 日 : 2018年7月21日(土)~9月2日(日
会 場 : 碌山美術館 長野県安曇野市穂高5095-1
時 間 : 9時~17時10分
料 金 : 大人700円 高校生300円 小中学生150円
休館日 : 会期中無休

荻原守衛は彫刻家としての資質にも恵まれ、才能あふれる友人にも恵まれました。

彫刻家、詩人として多くの影響を与えた高村光太郎。
彫刻・挿絵・版画などのジャンルを手掛けて繊細な作品を制作した戸張孤雁。
肖像画家として活躍した柳敬助。
日本の洋画界に大きな足跡を残した斎藤与里。

美に生きた四人のそれぞれの芸術をご覧ください。

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同館では、常設で光太郎作品を複数展示して下さっているのですが、改めて企画展として取り上げるということです。

同じ地域のサンリツ服部美術館さんでは、企画展「明治維新150年記念 幕末から昭和の芸術家たちと近代数寄者のまなざし」が開催されており、光太郎の父・高村光雲の木彫が出ています。

当方、今週末に併せて行って参ります。皆様も是非どうぞ。


【折々のことば・光太郎】

絵画なら絵具や筆のタツチ、彫刻なら線の波動や表面の触感、詩歌なら言葉の節奏(リズム)や文字の音色(ねいろ)が直接に人に其の表さうとした情調を与へなければならぬ。画かれたもの、刻まれたもの、歌はれたものの当体に重きを置き過ぎると間違つて来る。

散文「詩歌と音楽」より 明治42年(1909) 光太郎27歳

青年期の光太郎、「何を」より「いかに」を重視していたことがわかります。といっても、「何を」の部分も何でも良いと思っていたわけではないのでしょうが。