昨夜、1泊2日の行程を終えて、岩手花巻より帰って参りました。
花巻高村光太郎記念館さんで昨日開幕した企画展「光太郎と花巻電鉄」、早速報道されています。
地元紙『岩手日日』さん。
『読売新聞』さん。13日(金)が報道陣向け内覧でしたが、『読売』さんは事前に取材されていました。
昨日は、内覧にもいらした『岩手日報』さんがさらに初日の様子も取材されていました。そのうちにネット上でも記事が出ると思われます。下は初日のお客さん。興味深そうにご覧になっていました。
ネット上と言えば、メインのジオラマを製作された石井彰英氏の「制作日誌」がネット上に出ています。ご覧下さい。
ネット上と言えば、メインのジオラマを製作された石井彰英氏の「制作日誌」がネット上に出ています。ご覧下さい。
合間に隣接する高村山荘周辺を散策。東北北部はまだ梅雨明けして居らず、13日(金)は雨模様でした。関東ではとっくに枯れて朽ちているアジサイが、こちらではちょうど見頃でした(右上)。背景は、昭和20年(1945)から27年(1952)にかけ、光太郎が蟄居生活を送った山小屋(高村山荘)です。
残念なニュースも。
山荘のすぐわきに、昭和21年(1946)、光太郎が父・光雲の13回忌を記念して実を植えて芽を出し育った栗の巨木があるのですが、残念ながら枯死してしまいました。右下は光太郎が書いた木標を石に写したコピーです。
倒壊の危険があるというので、近々伐採されるそうです。色即是空、諸行無常とは申しますが、やはり残念です。
逆に明るい話題では、こんなニュースも。
高村光太郎記念館「弦楽四重奏スペシャルコンサート」
期 日 : 2018年7月29日(日)会 場 : 高村光太郎記念館 花巻市太田3-85-1
時 間 : 14:00~15:00
料 金 : 記念館入館料 大人350円 高等学校生徒および学生250円 小中学生150円
光太郎ストリングスは、岩手大学管弦楽団の卒業生によって今回のイベントコンサートをきっかけに結成されました。
クラシック、ポップス、唱歌、演歌まで皆様に楽しんでいただける曲を用意してお待ちしています。
記念館の入館料でどなたでもお聞きいただけます♪
小・中学生の方は「まなびキャンパスカード」か「ふるさとパスポート」持参で入館無料!
クラシック、ポップス、唱歌、演歌まで皆様に楽しんでいただける曲を用意してお待ちしています。
記念館の入館料でどなたでもお聞きいただけます♪
小・中学生の方は「まなびキャンパスカード」か「ふるさとパスポート」持参で入館無料!
演奏されるのは、花巻や盛岡にご在住の皆さんだそうです。篠笛の達人、花巻高村光太郎記念会の髙橋事務局長も参加なさるとのこと。
ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
今年もやはりその時刻、裏山に登つて、ホトトギスの声をききながら、南方の空に美しいイメツヂを追いませう。
散文「再び村にて」より 昭和25年(1950) 光太郎68歳
舞踊家・藤間節子(黛節子)による「智恵子抄 第二集」プログラムに寄せた一文から。招待を受けたものの、蟄居中の身としては、東京まで見に行けないので、山小屋の裏山の見晴らしのいい高台から東京方面の南の空に向かって藤間や智恵子を偲ぶ、というのです。前年、それから翌年のプログラムにも同じ趣旨の記述があります。
その高台がこちら。ここで夜な夜な「チエコー」と叫んでいたという故事に因み、「智恵子展望台」と名付けられています。昨春、改修されました。
そこに至る山道。ちょっとしたハイキングコースです。ふり返ると足下に山小屋。熊が出ます。
デッキの柱には、生々しい爪痕。いかに過酷な環境かというのがわかりますね。