毎年開催されている「十和田湖湖水まつり」。光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」のライトアップが為されます。 

第53回十和田湖湖水まつり

期 日 : 2018年7月14日(土)・15日(日)
場 所 : 十和田湖畔休屋  十和田市十和田湖畔休屋486
時 間 : 14日・15日 10:00~21:00 16日は花火予備日

十和田湖の夏の観光シーズンの幕開けを告げるまつり。湖上花火大会には、イルミネーションに飾られた遊覧船が花を添え、特設ステージでは様々なイベントが行われます。
1966年(昭和41年)から夏の観光イベントとして毎年行われ、十和田湖の夏の風物詩となっています。

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7/5現在、公式サイトにまだ詳細な情報が出ていないのですが、おそらく昨年と同様の内容と思われます。

休屋地区、遊覧船の船着き場前にある十和田市さんの施設「観光交流センターぷらっと」では、今年の4月から、青森市ご在住の彫刻家。田村進氏の手になる光太郎胸像や、昭和28年(1953)、光太郎が「乙女の像」の制作のために実際に使用した彫刻用回転台の展示が始まっています。併せて御覧下さい。

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【折々のことば・光太郎】

谷口氏のこの言は、日本のいわゆる「駅頭風景」の乱雑な、造型の混迷、意匠の喪失を見て発せられた痛切な慨嘆の声であるが、この「路傍の形」の重大性を一国文化の消長にかけて確認しているのは、いかにもこの新鋭建築家の正しい神経を感じさせる。

散文「谷口吉郎著「意匠日記」書評」より 昭和29年(1954) 光太郎72歳

谷口吉郎は、「乙女の像」の台座を含む、一帯の広場全体の設計を担当した建築家です。

「この言」とは、「民衆の造型的センスは、カンバンに、ポスターに、そればかりでなくポストの形に、警官の制服のスタイルに、あるいは橋の形などに、はつきりと表現されてくる」「世相の造形的美醜こそ、民衆の美的水準を示す」といったものでした。光太郎、我が意を得たり、という感じだったのでしょう。