岐阜県から企画展情報です。

驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ

期 日 : 2018年6月30日(土)~2018年8月26日(日) 
会 場 : 岐阜県現代陶芸美術館 岐阜県多治見市東町4丁目2-5
時 間 : 午前10時~午後6時
料 金 : 一般 900(800)円 / 大学生 700(600)円 / 高校生以下無料
      ※( )内は20名以上の団体
休館日 : 月曜日 7月17日(火) (ただし、7月16日(月)は開館

 近年、明治工芸に対する注目度が飛躍的に高まってきました。陶磁、七宝、金工、牙彫、木彫、漆工、刺繍絵画など、おもに輸出用としてつくられた工芸作品が海外から里帰りし、多くの人が瞠目するようになったのです。2014年から翌年にかけて、当館など全国6会場を巡回した「超絶技巧!明治工芸の粋」展は、そんな明治工芸再評価の機運を盛り上げるための画期的な展覧会でした。

 大好評を博したその企画の第2弾として、明治工芸と現代アートの超絶技巧が対決する展覧会を開催します。明治工芸を産み出した工人たちのDNAを受け継ぎ、超絶技巧プラスαの機知に富んだ現代作家の作品も多数展示します。

参加現代アーティスト(五十音順)
青山悟(刺繍)、稲崎栄利子(陶磁)、臼井良平(ガラス)、大竹亮峯(木彫)、加藤巍山(木彫)、佐野藍(石彫)、更谷富造(漆工)、鈴木祥太(金工)、高橋賢悟(金工)、橋本雅也(牙彫)、春田幸彦(七宝)、本郷真也(金工)、前原冬樹(木彫)、満田晴穂(自在)、山口英紀(水墨)

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案内にあるとおり、平成26年(2014)から翌年にかけ、日本橋の三井記念美術館さんから始まり、静岡佐野美術館さん、山口県立美術館さん、郡山市立美術館さん、富山県水墨美術館さん、そして今回と同じく岐阜県現代陶芸美術館さんを巡回した展覧会「超絶技巧! 明治工芸の粋」の第二弾です。

今回も皮切りは三井記念美術館さんで、当方、昨秋に拝見して参りました。光太郎の父・高村光雲の木彫「布袋」像が展示されていました。

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おそらく今回も展示されるはずです。ぜひ足をお運び下さい。

ちなみに同展はこの後、9月7日~10月21日で山口県立美術館さん、11月16日~12月24日に富山県水墨美術館さん、さらに年が明けて平成31年(2019)1月26日~4月14日には大阪のあべのハルカス美術館さんを巡回予定です。それぞれ、また近くなりましたらご紹介します。


【折々のことば・光太郎】

日本へ帰つて来てしまつてからは、滅多に会う機会もないけれど、今でもその面影は頭にあるし、好意をもつてその絵なども見ている。思い出すといい気持ちの人で、ああした人が頭の中に生きているということは愉快なものである。
談話筆記「パリの梅原龍三郎君」より 昭和29年(1954) 光太郎72歳

梅原龍三郎は、光太郎より5歳年少でした。光太郎が明治42年(1909)に留学を終えて帰国する際、貸借契約がまだ残っていたカンパーニュ・プルミエル街のアトリエを引き継いでくれました。当時から光太郎はパリに来ている他の日本人画家達より、頭一つ抜け出していると感じていたそうです。

思い出すといい気持ちの人で、ああした人が頭の中に生きているということは愉快なものである」と言われるような人物でありたいものですね。