今年の連翹忌に初参加いただいた、書家の菊地雪渓氏よりご案内を頂きました。
第38回日本教育書道藝術院同人書作展
期 日 : 2018年6月27 日 (水)~7月8日(日)時 間 : 10:00~18:00 初日は12:30開場
主 催 : 日本教育書道藝術院
後 援 : 東京新聞
第38回日本教育書道藝術院同人書作展を6月27日より、港区六本木の国立新美術館にて開催致します。横幅寸法無制限、本展ならではの力作・大作が今年も展示されます。ぜひご来場ください。
「智恵子抄」を題材とした菊地氏の書が並ぶそうです。
流派などによって定義が違うようですが、「近代詩文書」というカテゴリーがあります。近代詩人の詩の一節などを書にするというものです。光太郎文筆作品をモチーフにしていただくケースも多く、ありがたく存じます。
やはり平易な口語自由詩が中心でわかりやすく、それでいて日本語の美しさに敏感だった光太郎の詩、さらに内容的にもポジティブで健康的なものが多いからでしょうか、好んで取り上げられるようです。また、光太郎自身が味のある書をたくさん遺したことも無縁ではないかもしれません。
ぜひ足をお運びください。
フアンにはフアンの世界があつて、時によると正体と無関係の展開もしかねない。ひいきの引き倒しとよく言ふが、一度はそこまで行かないと透徹しないものだ。
散文「アンドレ ドラン」より
昭和2年(1927) 光太郎45歳
アトリヱ社から刊行された『ドラン画集』に寄せたやや長文の解説文の一節です。
アンドレ・ドランは光太郎より三歳年長の仏人画家。いわゆる野獣派(フォービズム)を展開し、欧米留学からの帰国後に光太郎がたくさん描いた油絵の数々に影響を与えています。
光太郎はドランと直接の面識はありませんでしたが、彼の絵のファンであると公言していました。
光太郎ファンとしては、上記光太郎のファン論にも、「そうそう」と首肯させられます。