昨日まで「第69回全国植樹祭ふくしま2018 育てよう希望の森をいのちの森を」関連の記事を書き続けましたが、もう一日、福島関連で。植樹祭とは別件ですが。
地元紙『福島民友』さんの記事です。
プライドブルー...『ほんとの空』イメージ 6次化商品用デザイン
NPO法人ふくしま飛行協会は本年度、「プライドブルー」と称した包装紙デザインを開発する。本県の「ほんとの空」などをイメージしたブルーで、県内の6次化商品のラッピングに用いて県産品の風評払拭(ふっしょく)やブランド力向上を目指す。10月にデザインを発表する。同NPOの斎藤喜章理事長は「県内にはいい商品がたくさんある。パッケージの面でお手伝いしたい」と話している。 斎藤理事長が8日、福島民友新聞社を訪れ、明らかにした。県のふるさと・きずな維持・再生支援事業の採択を受けた「ジュエリーふくしま」事業の一環として取り組む。
プライドブルーは包装紙デザインの総称で、商標登録して県民が誰でも使用できるようにする方針。詩人・彫刻家の高村光太郎が二本松市出身の妻智恵子との愛をつづった「智恵子抄」に登場する「ほんとの空」の青が、県民にとって誇りであることなどから名称を決めた。
同NPOは3日に開いた総会で本年度事業計画を決めた。ジュエリーふくしま事業のほか、市内の小、中学校を上空から撮影し、ふくしまスカイパークの展示場に地図とともに掲示する事業などにも取り組む。また役員改選で、斎藤理事長と猪口春生副理事長、レッドブル・エアレース・チャンピオンシップに参戦している室屋義秀副理事長、大竹隆監事を再任した。任期は2年。
斎藤理事長は「昨年は室屋選手が大活躍した。航空教室など家族で楽しめる事業も行っていきたい」と語った。甚野源次郎顧問、山本俊平理事補も訪れた。
農林水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を「6次産業」と呼び、そこで生産されるものを「6次化商品」というようです。先週のこのブログでご紹介した安達東高の生徒が作る蜂蜜「あいさつ坂」や、それを使った新商品「安達ハチミツと有機レモンのドレッシング」などもその一例でしょうか。
その「6次化商品」などの包装紙用のデザインに、「ほんとの空」をイメージした「プライドブルー」だそうで、広まってほしいものですね。
デザインはこれから作成され、10月(奇しくも智恵子忌日・レモンの日も10月です)に発表されるようですが、続報に注意していたいと思います。
ちなみに記事の最後の方にレッドブル・エアレース・チャンピオンシップの室屋義秀選手の名が。室屋選手、選手活動だけでなくNPOの役員も務められていたとは存じませんでした。先月末に行われた今年の千葉大会は、残念ながら途中棄権の扱いになってしまいましたが、捲土重来を期してほしいものです。
【折々のことば・光太郎】
思出は人を古風にする。ああどんなにわかわかしい熱情を以て二十六年前の私達がこれ等の芸術家及び芸術について語り合つたことかと言つてみたい。
散文「二十六年前」より 昭和8年(1933) 光太郎51歳
「私達」は、このところこのコーナーでご紹介している、バーナード・リーチと光太郎です。「これ等の芸術家」は、オーガスタス・ジョン、モネ、ロダン、セザンヌなど。明治末のロンドンで、芸術論を闘わせた若き日々を懐かしんでいます。