今日は、福島県南相馬市で、天皇皇后両陛下をお迎えし、「第69回全国植樹祭ふくしま2018 育てよう希望の森をいのちの森を」が開催されます。メインのアトラクション「あどけない話のその向こう」は、光太郎智恵子をモチーフにした音楽劇。両陛下に直に御覧いただけるとは、望外の喜びです。
先月10日のFNNさん系ニュースから。
全国植樹祭のリハーサル 6月10日に南相馬市で開催
6月10日に開催される全国植樹祭に向けて、福島・南相馬市でリハーサルが行われた。13日、南相馬市原町区の会場には、アトラクションの出演者や運営スタッフなど、本番に関わる人が集まった。
福島県で全国植樹祭が開催されるのは、昭和45年(1970年)以来、48年ぶりで、天皇皇后両陛下が式典に出席され、苗木のお手植えをされるほか、東日本大震災の津波の犠牲者を慰霊される。
13日のリハーサルは、本番と同じスケジュールで行われ、ハワイアンズのフラガールによるフラダンスや、高村光太郎と智恵子をモチーフにしたパフォーマンスの流れなどを確認した。
平商業高校フラダンス愛好会・伊藤颯伽さんは、「福島の元気を、ほかの県の人にも伝えられたらいいと思います」と話した。
全国植樹祭は6月10日に、南相馬市原町区で開かれる。
先月のリハーサルは雨の中だったようで、ハンチングに着物姿の光太郎役の高校生、カッパを着ていますね。ご苦労様です。
一昨日の福島中央テレビさんから。
本番に向け練習続く 全国植樹祭で披露 高校生がミュージカル
あさって行われる「全国植樹祭」では、県内の高校生が福島の復興と現状を伝えるミュージカルを披露する。ミュージカルを披露するのは、県内の10の高校から選ばれた生徒、120人。
ミュージカルでは、詩人、高村光太郎の「智恵子抄」の内容を盛り込み、若者たちが復興に向けて進んでいく姿を表現する。
*参加する高校生は
「1人1人が福島のことを考えてもらうことをお客様に伝えられるような劇にしていきたいと思っています」
全国植樹祭では、このほか、郷土芸能をモチーフにしたダンスや和太鼓の演奏などが予定されている。
両陛下は昨日、福島入りされたとのことで、JNNさん系のニュースから。
両陛下、「全国植樹祭」出席のため福島県に
天皇皇后両陛下は、「全国植樹祭」に出席するため福島県に入られました。両陛下は正午過ぎ、新幹線でJR郡山駅に到着されました。このあと、いわき市内の復興公営住宅で、原発事故で避難生活を余儀なくされた大熊町などの住民と懇談されます。
10日は南相馬市で行われる「全国植樹祭」に出席し、津波で大きな被害を受けた沿岸部の海岸防災林となる木を植えられます。また、月曜日には相馬市で慰霊碑に花を供え、津波で亡くなった人たちを追悼されます。
両陛下が天皇皇后として東日本大震災の東北3県の被災地を訪問されるのは、今回が最後になるとみられています。
当方、安達太良山麓の大玉村にあるサテライト会場・ふくしま県民の森 フォレストパークあだたらさんで式典の模様のLIVE中継を拝見します。雨が心配ですが……。
帰りましたらレポートいたします。
【折々のことば・光太郎】
自分の前に波うつてゐる恐ろしい戦ひの生活に足をふみ入れようとした時、まだ半分睡つてゐる故郷の、庭に草の生えてゐる様なのどかな天然人事が、どの位身にしみて恋しかつたか知れません。
散文「彫刻家・ガツトソン ボーグラム氏」より
大正6年(1917) 光太郎35歳
大正6年(1917) 光太郎35歳
明治39年(1906)、生まれて初めて日本を離れ、まずたどり着いたニューヨークでの感懐の回想です。まだ故郷をあとにしてそれほど経っていないにもかかわらず、すでにホームシックになっていたようです。人間にとって、故郷というものがどれほど大きな存在か、ということですね。
東日本大震災に伴う原発事故で故郷を追われ、いまだ避難生活の皆さんの胸中はいかばかりか、と思います。