昨日に引き続き、智恵子の故郷・福島二本松ネタで攻めます。
まず、地元紙『福島民友』さんに昨日載った記事から。
道の駅・安達でレモンドレッシング発売 安達東高生の蜂蜜使用
二本松市振興公社が運営する道の駅「安達」は5月31日、同市の安達東高の生徒が作る蜂蜜「あいさつ坂」を使った新商品「安達ハチミツと有機レモンのドレッシング」を同道の駅で発売した。 採れたての蜂蜜や、同市出身の洋画家高村智恵子が死の床でかんだレモンにちなんで国産レモンを利用したオリジナル限定商品で、会津若松市の会津ブランド館で製造する。
ドレッシングはサラダだけでなく、唐揚げなどの揚げ物にも合うよう工夫した。同道の駅で試食した同校3年の生徒3人は「最初はレモンの酸味が強く、後から蜂蜜の甘みがあっておいしい」と口をそろえた。
問い合わせは同道の駅の上り線、下り線へ。
こちらのドレッシング、6/2(土)の朝、テレビ朝日さん系で放映されている紀行情報番組「朝だ!生です旅サラダ」で紹介されました。
「ラッシャー板前の生中継」というコーナーで、その名の通り、レポーターはラッシャー板前さん。
それから、KFB福島放送・山崎聡子アナウンサー。
ドレッシング、というより、その原料となっている蜂蜜を、県立安達東高校さんの農業コースの生徒さんたちが造作っている、という紹介がメインでした。
ワイプのスタジオMC・神田正輝さんの表情が何とも言えませんね(笑)。
その蜂蜜を使って商品化されたもの、ということで、まずは蜂蜜そのもの「あいさつ坂」。
同校正門前の坂の名にちなむネーミングだそうです。
後半は、道の駅「安達」智恵子の里に入っている二本松ベーカリーさんの方々がご登場、蜂蜜を使った料理をご紹介。
その中で、レモンドレッシングも紹介されました。
最後は高校生の皆さんも料理を堪能。
こうして頑張っている若い人達の姿を見ると、まだまだこの国も捨てたもんじゃないと思えます。
ところで、ラッシャーさん、朝早い生中継のため、前日から二本松入りし、智恵子生家・智恵子記念館にほど近い「かねすい智恵子の湯」さんに宿泊されたそうです。ラッシャーさんのブログで、細かくレポートされています。
併せてお読み下さい。
当方、今週末には二本松に隣接する大玉村に行く予定です。余裕があれば、智恵子が死の床でかんだレモンにちなんで国産レモンを利用したドレッシング、購入して参ります。皆様もぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
その描法の強い明暗とキヤロスキユロとは、遠くフランス十八世紀の伝統を引いてゐながら、又それが近代的息吹に蘇つてゐることを感ぜしめる。
散文「ロダンの素描」より 昭和15年(1940) 光太郎58歳
ロダンのデッサンに関する散文です。「キヤロスキユロ」は「chiaroscuro」、仏語かと思ったら伊語で、明暗のコントラストを表します。
ロダンにしても、敬愛していた光太郎にしても、古くからある技法を一切合切否定するのでなく、そのおいしい部分を咀嚼して自分流にアレンジするということに対しては、貪欲とも言える面を持っていました。
この文章、昭和15年(1940)4月刊行の雑誌『造形芸術』に掲載されました。同誌の表紙に「第八号」とあるため、『高村光太郎全集』の解題では「第二巻第八号」となっていますが、正しくは「第二巻第四号、通巻第八号」の誤りです。当時としては珍しく、原色版の口絵が掲載されています。