北海道から美術講座の情報です。
連続講座2018 彫刻探訪のススメ~150年物語
◎第1回 象・型・形-造形に探る凸オスと凹メス日時:6月3日(日) 10:30~12:00
講師:寺嶋弘道(本郷新記念札幌彫刻美術館館長)
*パスポートで鑑賞できる展覧会:第2回本郷新記念札幌彫刻賞受賞記念 加藤宏子展
◎第2回 銅像時代-明治150年の光と影
日時:9月16日(日) 10:30~12:00
講師:木下直之氏(東京大学大学院教授、静岡県立美術館館長)
*パスポートで鑑賞できる展覧会:オペラの衣裳と舞台美術:煌く「アイーダ」の世界展
日時:9月16日(日) 10:30~12:00
講師:木下直之氏(東京大学大学院教授、静岡県立美術館館長)
*パスポートで鑑賞できる展覧会:オペラの衣裳と舞台美術:煌く「アイーダ」の世界展
◎第3回 素材との出会い-彫刻制作40年
日時:11月18日(日) 10:30~12:00
講師:松隈康夫氏(彫刻家、札幌大谷大学教授)
*パスポートで鑑賞できる展覧会:本田明二展 ひとノミひとノミ、私は木を削る
日時:11月18日(日) 10:30~12:00
講師:松隈康夫氏(彫刻家、札幌大谷大学教授)
*パスポートで鑑賞できる展覧会:本田明二展 ひとノミひとノミ、私は木を削る
◎第4回 人と馬の彫刻-広場とアトリエの物語
日時:2019年2月17日(日) 10:30~12:00
講師:山田のぞみ(本郷新記念札幌彫刻美術館学芸員)
*パスポートで鑑賞できる展覧会:コレクション展「本郷新の見た『異国』」
日時:2019年2月17日(日) 10:30~12:00
講師:山田のぞみ(本郷新記念札幌彫刻美術館学芸員)
*パスポートで鑑賞できる展覧会:コレクション展「本郷新の見た『異国』」
彫刻の見かた・楽しみ方を学び、芸術鑑賞の幅を広げる講座です。今年は明治改元から150年。西洋美術が本格的に紹介されて以来、造形芸術は大きな変貌を遂げてきました。素材や技法、テーマや表現内容、都市空間や産業との関係など、歴史を辿りつつ彫刻芸術のありようを探ります。
・展覧会パスポート付き
受講生は彫刻美術館の展覧会をいつでも鑑賞することができます。
・会場:札幌市資料館 研修室
札幌市中央区大通西13丁目
(札幌市営地下鉄東西線「西11丁目駅」1番出口より西へ徒歩5分)
・受講料:3,500円(4展覧会のパスポート付)
※4回全て受講できない場合はご相談ください。
・定員:60名(先着順)
受講生は彫刻美術館の展覧会をいつでも鑑賞することができます。
・会場:札幌市資料館 研修室
札幌市中央区大通西13丁目
(札幌市営地下鉄東西線「西11丁目駅」1番出口より西へ徒歩5分)
・受講料:3,500円(4展覧会のパスポート付)
※4回全て受講できない場合はご相談ください。
・定員:60名(先着順)
かなり専門的な内容の講座のようですが、それだけに充実したものになりそうです。
特に9月の第2回は、光太郎の父・高村光雲が制作主任として関わった上野の西郷隆盛像などにも触れられるようです。講師の木下直之氏は、銅像に関するご著書等が多数おありで、このブログでも以前に、『戦争という見世物 日清戦争祝捷大会潜入記』(平成25年=2013 ミネルヴァ書房)をご紹介しました。また、当方、平成23年(2011)に刊行された『東京の銅像を歩く』(祥伝社)という書籍も持っております。
お近くの方、ぜひどうぞ。
西郷隆盛像といえば、明日、上野の東京藝術大学大学美術館さんで始まる企画展「NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」」で、西郷像の制作過程の写真が初公開されるとのこと。早速拝見に行きまして、レポートいたしますのでお楽しみに。
【折々のことば・光太郎】
この「ダビデ」はもう単なる写実ではない。写実をしつかり踏まへた上での、もつと幅広な、もつと彫刻的本質の方に真剣な探求を志した、いはば美の原型への肉迫を事とした、さうして又如実逼真の現象性を超越した詩精神の高度な具象と放射とを体現した芸術である。
散文「「聖ジヨルジオ」と「ダビデ」」より
昭和18年(1943) 光太郎61歳
「ダビデ」は、ロダン同様、光太郎が目標とした、ルネサンス期の彫刻家、ミケランジェロの代表作の一つです。
最大級の讃辞ですね。そして同時に光太郎が目指した彫刻のありようの一つの形が、この文から見て取れます。すなわち、「写実を超えた写実」。「言うは易し、行うは難し」ですが。