一昨日、光太郎第二の故郷・岩手花巻郊外旧太田村での第61回高村祭に参加して参りまして、花巻高村光太郎記念館さんの新しいパンフレットをゲットして参りました。A4判、三つ折り、オールカラー。

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今年度のスケジュールが掲載されています。

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大きなところとしては、以下の通り。

まず来月、市民講座「光太郎の食卓と星降る里山を楽しむ」が企画されています。また近くなりましたら精しくご紹介しますが、貸切バスを使い、花巻市街の桜地人館さん見学、郊外の里山散策、昨年も行われました天文サークルの方によるお話(星の観察会はまた別個)などが盛り込まれています。

7月14日からは、企画展「光太郎と花巻電鉄」。かつて花巻とその郊外の村々を結び、二つの路線が走っていて、光太郎もたびたび利用したた花巻電鉄にスポットを当てます。このブログでフライング気味に何度か紹介してしまって、関係の方にご迷惑をおかけしてしまっていたのですが、ジオラマ作家の石井彰英氏にご協力いただき、光太郎が暮らしていた頃の昔の花巻とその周辺のジオラマを制作していただいており、そちらが展示される予定です。

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秋には2回目の市民講座「光太郎の食卓と実りの秋を楽しむ」、12月からは次の企画展「光太郎の食卓」。

昨年刊行された『花巻まち散歩マガジン Machicoco(マチココ)』さんに、高村光太郎記念館さんの協力で、毎号、「光太郎レシピ」というページが設けられています。太田村在住時の日記などから、光太郎の食卓を再現する試みで、好評を博しているとのこと。そのあたりともリンクするようです。

こちらが先月発行のマチココさん第7号。まだこのブログでご紹介していませんでした。

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今号は「鶏ガラスープ入りカレーピラフとヤキトリ」。実に美味しそうです。


ついでと言っては何ですが、日本絵手紙協会さん発行の『月刊絵手紙』も、昨年度から引き続き、「生(いのち)を削って生(いのち)を肥やす 高村光太郎のことば」という連載を続けて下さっていますのでご紹介します。こちらも高村光太郎記念館さんのご協力が入っています。

最新号の2018年5月号。

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「ことば」は光太郎詩「五月のウナ電」(昭和7年=1932)、挿画は太田村在住時に光太郎が描いたスケッチ帖の中から、薬草としても使われる「ナットウダイ」。


ちなみにマチココさんでは、ジオラマのご紹介もして下さるそうですが、その他、多方面で光太郎智恵子、もっともっと盛り上がって欲しいものです。


【折々のことば・光太郎】

美しい生活いふのは伸縮自在なやうに生活を調整して、うしろ暗い事が心に存在せぬ生活である。さうすると自然に生活の外形も美しくなる。無理をした立派さほど醜いものはない。

散文「美しい生活」より 昭和26年(1951) 光太郎69歳

タウン誌のはしりのようなものでしょうか、光太郎が暮らしていた太田村の隣村・湯口村の久保田良致という人物が発行していた謄写版の冊子『若い感覚』に寄せた文章の一節です。

自らの山小屋暮らしを念頭に語っていることはいうまでもありません。