兵庫県から企画展情報です。 

春季特別展示 書寫山圓教寺―歴史を語る美術と工芸

期 日 : 2018年4月21日(土)~6月3日(日)
会 場 : 書写の里・美術工芸館 兵庫県姫路市書写1223番地
時 間 : 午前10時~午後5時
料 金 : 一般 300円  大学・高校生 200円  中学・小学生 50円
       20人以上の団体は2割引
休館日 : 月曜日(休日を除く)、休日の翌日(土曜・日曜、休日を除く) 
          4月24日(火)から5月6日(日)までは無休

 書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)は平安時代に性空上人(しょうくうしょうにん)によって開かれた天台宗の古刹で、西国巡礼第27番札所として今日も参拝者が絶えることはありません。標高371mの人里から隔絶した山上の境内は、今も聖域としての凛とした空気が流れ、法灯を守り続けてきた伝統が感じられます。
 平成30年は西国三十三所草創1300年と位置づけられており、特に書寫山圓教寺を開いた性空上人は、途絶えていた観音巡礼を花山法皇らとともに再興した一人と伝えられることから、圓教寺にとって記念すべき年といえるでしょう。
 本展では、圓教寺に残る絵画や日常用いる仏具、什物など、圓教寺の歴史やかつての巡礼の賑わいを感じさせる作品を展示紹介します。

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関連行事

実演・解説「書写塗」
 平成30年4月30日(月祝) 5月4日(金祝)   (1)11:00~12:00 (2)13:00~14:00
 講師/岡田道明氏(塗師) 場所/企画展示室前
 備考/自由に見学できますが、入館料が必要です。
    漆にかぶれる体質の方はお気を付けください。

講演会「書写塗と精進料理」
 平成30年5月3日(木祝) 13:30~15:00
 講師/佐藤光明氏(書寫山寿量院) 場所/会議室
 備考/当日先着順40人、講演会は無料ですが、展示をご覧になるには入館料が必要です。

講演会「西国巡礼と書寫山圓教寺」
 平成30年5月20日(日) 13:30~15:00
 講師/大樹玄承氏(書寫山圓教寺執事長) 場所/会議室
 備考/当日先着順40人、講演会は無料ですが、展示をご覧になるには入館料が必要です。



光太郎の父・高村光雲と、さらに東京美術学校で同僚だった漆工家の六角紫水による「修正会(しゅしょうえ)鬼面」が展示されています。

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この面については、平成28年(2016)のこのブログでもご紹介いたしましたが、毎年1月18日の「修正会(しゅしょうえ)」において、現役で使われているようです。


お近くの方、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

水野君は天成の書家である。不思議なほど書がおのづから出来てゐる。その上正しい習学を常に怠らないので、いかにも趣の深い、衒気の微塵も無い、清純な、しかも豊かな、格のたしかな書を書かれる。

散文「私も欲しい 水野葉舟書幅販布会」より
 昭和16年(1941) 光太郎59歳

作家・水野葉舟は、第一期『明星』以来の光太郎の親友。能書家としても知られていました。「趣の深い、衒気の微塵も無い、清純な、しかも豊かな、格のたしかな書」には、やはり書に並々ならぬ興味を持っていた光太郎の良しとした、書のあるべき姿が表されているようです。