過日、「角川文庫 創刊70周年 みんなで選ぶ、復刊総選挙 第一期 日本の名作」の件をご紹介しましたが、ある意味、似たような件です。
県民の皆様の投票により「次世代に残したいと思う『ちば文化資産』」を選定します!
オリンピック・パラリンピック競技大会はスポーツの祭典であると同時に文化の祭典でもあります。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催は、本県の文化的魅力を発信する絶好の機会であり、この機会を活かすためには、多くの県民の皆様に本県の文化資産を再認識していただくとともに、次世代に継承していくことが重要です。
そこで、県民の皆様の参加により「次世代に残したいと思う『ちば文化資産』」(以下、『ちば文化資産』という)を選定することとしました。
先日皆様から応募いただいた内容を基に決定した候補の中から、次世代に残したいと思うものに投票してください!
投票の結果等を踏まえて100件程度、『ちば文化資産』を選定します。
選定したちば文化資産については、県民参加型の文化プログラム等を実施し、千葉県の魅力発信を行っていきます。
1 『ちば文化資産』とは?
『ちば文化資産』は、県内の文化資産のうち、県民参加により選定した、多様で豊かなちば文化の魅力を特徴づけるモノやコトとします。
伝統的なものに限定せず景観やイベント、祭りなど、千葉県の文化的魅力を発信するモノやコトを含みます。
2 『ちば文化資産候補』
ちば文化資産の投票候補を、県内11地域に区分して整理しています。
※一部の候補については、複数の地域にまたがって存在しているため、広域候補としています。地域や所在市町村により候補をお探しになる際は、広域候補についても御確認ください。
3 投票資格、投票の方法
(1)投票資格
千葉県に在住又は千葉県に通勤・通学している方
※お一人様1回までの投票でお願いします
候補となっている211件の中から1つだけ選んでください。
候補となっている211件の中から1つだけ選んでください。
(2)投票の方法
インターネットの場合
専用入力フォームから、千葉県に送信してください。
パソコンの方用入力フォーム
スマートフォンの方用入力フォーム
携帯電話の方用入力フォーム
パソコンの方用入力フォーム
スマートフォンの方用入力フォーム
携帯電話の方用入力フォーム
郵送の場合
1または2で投票してください。
1 .「投票チラシ」をダウンロードし、必要事項を記載の上、御郵送ください。
2 .投票したい「ちば文化資産」の番号、名称、氏名、住所、通勤又は通学先の市町村
(千葉県内在住の方は不要)、電話番号(日中連絡がとれるもの)
又はメールアドレスを記載の上、御郵送ください。この
1 .「投票チラシ」をダウンロードし、必要事項を記載の上、御郵送ください。
2 .投票したい「ちば文化資産」の番号、名称、氏名、住所、通勤又は通学先の市町村
(千葉県内在住の方は不要)、電話番号(日中連絡がとれるもの)
又はメールアドレスを記載の上、御郵送ください。この
場合、様式は問いません。
【郵送先】
〒260-8667 千葉市中央区市場町1-1 千葉県環境生活部県民生活・文化課文化企画班
(3)投票期間
平成30年4月6日(金曜日)から6月18日(月曜日)(必着)
4 プレゼントの内容、当選者数など
投票いただいた方の中から抽選で、今秋デビュー予定の新品種を含む県産落花生商品詰め合わせや
チーバくんオリジナルグッズ等をプレゼントします!
※平成30年7月上旬に、御提出いただいた電話番号又はメールアドレスへ当選の御連絡をしますの
で、パソコンのメール(@pref.chiba.lg.jpのドメイン)を受信できるよう設定をお願いします。
で、パソコンのメール(@pref.chiba.lg.jpのドメイン)を受信できるよう設定をお願いします。
※当選の御連絡が取れない場合は当選無効とします。
※発送は国内に限ります。
候補の中に、「205 九十九里浜の景観」が入っており、説明文がこちら。
九十九里浜沿岸は古来から多くの文化の跡が残されています。江戸時代以降はいわし漁等の漁業が盛んとなり、神輿を担いで浜に降りる「浜降り」や「潮踏み」等と呼ばれる習俗が現代まで続いており、海との深いつながりを感じられます。また、高村光太郎の「智恵子抄」の一節「九十九里浜の初夏」等多くの文学作品の舞台となっています。
「智恵子抄」で言えば、詩「風にのる智恵子」(昭和10年=1935)、「千鳥と遊ぶ智恵子」(同12年=1937)も九十九里浜を舞台としています。
それに先立つ昭和8年(1933)、心を病んだ智恵子が現在の九十九里町片貝にいた智恵子の妹の婚家(田村別荘)で療養したことに由来します。この頃は光太郎、ほぼ毎週のように見舞いに訪れていました。
智恵子が療養していた田村別荘は取り壊されてしまいましたが、その跡地には木標が立ち、東金九十九里有料道路の今泉駐車場には光太郎智恵子像、海岸にほど近いサンライズ九十九里さん脇には「千鳥と遊ぶ智恵子」詩碑が建っています。
候補の中から「100件程度」が「ちば文化遺産」に認定され、「県民参加型の文化プログラム等」を実施し、千葉県の魅力発信に役立てられるとのことですので、ぜひ「九十九里浜の景観」も選定され、さらにその後の「県民参加型の文化プログラム等」の中で、光太郎智恵子に触れる機会が持たれてほしいものです。
当方はすでに投票しましたが、千葉県ご在住、あるいは通勤されている方、ぜひとも投票にご協力を。
【折々のことば・光太郎】
私の一番底の考へでは、美術家が散らばつてしまふのはむしろ喜ぶ所であつて、善い美術家が市井や山間僻地に散在して真の善き作品を名声に関係なく作てゐてくれる様な時代を想像すると愉快であるが、現前の世の中ではそんな事は夢に近い。
散文「大調和美術展に就て」より 昭和2年(1927) 光太郎45歳
「大調和美術展」は、武者小路実篤らの雑誌『大調和』が母胎となって開催されたもので、光太郎は第一回展に塑像「中野秀人の首」、「某婦人の像(智恵子)」、「東北の人」、木彫「魴鮄」、「桃」、「うそ鳥」を、第二回展では、塑像「住友君の首」、木彫「柘榴」を出品しました。