春の恒例となりつつあります。智恵子の故郷、福島二本松市での智恵子顕彰イベント「高村智恵子生誕祭」。智恵子の誕生日は5月20日ですが、4月、5月と2ヶ月かけて、さまざまな企画が予定されています。
まずは4月7日(土)から、「智恵子の生家2階特別公開」。平成27年(2015)に始まり、春と秋の観光シーズン、年によっては夏休み期間などに、通常は非公開の、智恵子の生家の2階部分――智恵子の居室があった――に上がれます。
当方、なんだかんだで5回くらい上がらせていただきましたが、襖を開ければそこに智恵子が座っているような、そんな感じでした。
それから、4月の二本松といえば、桜。『広報にほんまつ』の4月号がこちら。
智恵子の生家/智恵子記念館周辺にも、見事な桜が点在しています。
そこでこの時期、「二本松の名所旧跡を巡る春さがし号(市内循環臨時バス)」が運行されます。
ぜひご利用下さい。
それから、「高村智恵子生誕祭」としては、他にもいろいろ企画されていますが、また近くなりましたらご紹介いたします。
【折々のことば・光太郎】
深遠な思想と不惑の意志とのある処にのみ芸術はある。
散文「彫刻に就て」より 大正3年(1914) 光太郎32歳
必死の思いで考えに考え抜き、精魂傾け尽くして制作されたものでなければ芸術の名に値しない、というわけですね。
この文章、本来は文部省美術展覧会(文展)と、国民美術協会展覧会の評ですが、そうでない出品作の多さを嘆く一節です。