東京メトロさん主催のイベント情報です。

沿線の街の魅力を発信する散策型スタンプラリー「新発見!駅から始まるさんぽ道2nd Season」を実施!このスタンプラリーは、昨年度から実施し、多くのお客様にご好評いただいた「新発見!駅から始まるさんぽ道」の第2弾として実施され、毎月、期間内に3か所のスタンプポイントをめぐりスタンプを集めると達成したコース数に応じて素敵なプレゼントに応募ができます。 今月は、千代田線「西日暮里」駅周辺の見どころポイントをご用意! 初めて訪れる駅や街はもちろん、馴染みの街の新たな魅力を発見できるかも!

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今月は、東京メトロ千代田線西日暮里駅周辺だそうで、スタンプポイントにはなっていませんが、同駅近くの荒川区立第一日暮里小学校さんの正門前に立つ、光太郎文学碑がコースに入っています。

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以前にもご紹介しましたが、この碑は、昭和60年(1985)の建立。昭和26年(1951)、蟄居生活を送っていた花巻郊外太田村の山小屋近くにあった太田小学校山口分教場が山口小学校に昇格した際、校訓として贈った言葉「正直親切」が刻まれています。明治23年(1890)から同25年(1892)にかけ、数え八歳から十歳の光太郎が、同校尋常小学校の課程に通っていたことに由来します。

現在でも同校は学校便りのタイトルに「正直親切」を使って下さるなど、「卒業生」光太郎の顕彰にも取り組んで下さっています。

考えてみますと、23区内にある光太郎の文学碑といえるものは、これと、それから品川のゼームス坂病院跡にある「レモン哀歌」詩碑の二つだけ(個人の方が個人の敷地に建てた、というようなものがあるかもしれませんが)。

さて、東京メトロさんのスタンプラリー。月ごとにコースが定められ、獲得したポイントに応じて賞品が当たる仕組みになっています。1コース達成でレジャーシートが500名様、これはともかく、3ヶ月で3コース達成だと、50名様に東京メトロ沿線ホテルランチお食事券5,000円分。これは当たると大きいですね(笑)。詳しくは上記リンクから。


この機会にぜひ日暮里の光太郎碑、ご覧下さい。


【折々のことば・光太郎】

彫刻の本質たる造形性は人間そのものの本能の慾求から発してゐる事を思へば、如何なる時代の変化はあつても、人間が人間としてのこる限り、彫刻のこの本質本流が消滅し得るものとは考へられない。

散文「彫刻の方向」より 昭和6年(1931) 光太郎49歳

そうした根源的な芸術に関わる者としての矜恃、使命感が感じ取れる一文です。