昨日、昭和9年(1934)に智恵子が療養していた九十九里町の片貝海岸に、今年も初日の出を見に行って参りました。
予定通り、6時過ぎに到着。6時45分過ぎが日の出時刻です。昨年よりも水平線上の雲が低く、いい感じです。
家から持って行った紙屑を焚き付けに、流木を拾い集めて焚き火。他の方々にありがたがられました。
昨年もそうでしたが、お供は愛犬。14歳になった柴犬系雑種です。自宅兼事務所から片道1時間ほどのドライブ。後部座席でおとなしくしていました。
社交的なわんこが寄ってきます(笑)。うちのはビビリです(笑)。
サーファーの皆さんが、初波乗り。
さて、雲の上に、太陽。
84年前(ちなみに戌年)、光太郎智恵子も逍遙した同じ浜で見る初日の出は、やはり格別です。今年も光太郎智恵子の世界が盛り上がりますように、と、願をかけました。
しばらく見ていたかったのですが、しばらく見ていると、周辺の道路で大渋滞が起こりますので、すぐに撤収。ここに初日の出を見に来たのは3回目で、ルートなども学習しました。すんなりと抜け出せました。
自宅兼事務所に帰り着き、すぐに近所の公園へ(愛犬、自宅兼事務所敷地内では排泄をしませんので)。そのまま裏山の神社へ初詣。神職もいない小さな神社ですが、裏山一帯が戦国時代の山城跡で、その頃からこの社もあったようです。一度、境内で永楽銭を見つけました。ここでも今年も光太郎智恵子の世界が盛り上がりますように、と、願をかけました。
自宅兼事務所では、愛猫が鏡餅にいたずらしていました(笑)。
その後はおせちを食べ、届いた年賀状やメール等をチェック。
その中で、今年は光太郎の先輩・与謝野晶子の生誕140年ということを知りました。その流れで、晶子と光太郎的な部分で、どさくさにまぎれて(笑)光太郎にもスポットが当たって欲しいものだと思いました。
ついでに云うなら、今年は九十九里で療養した5年後(昭和13年=1938)に歿した智恵子の歿後80年でもあります。その辺りでの盛り上がりも期待したいところです。
【折々のことば・光太郎】
一切の偶然の効果を棄てよ。タツチに惑はさるる勿れ。
散文「彫刻十個條」より 大正15年(1926) 光太郎44歳
彫刻に於いては、思いがけず現出した効果に頼ってはいけない、徹頭徹尾計算ずくでやるべし、ということでしょうか。