毎年ご紹介していますが、今年も京都の知恩院さんでの紅葉ライトアップが再来週から始まります。
知恩院 秋の紅葉ライトアップ2017
期 間 : 2017年11月3日(金・祝)~12月3日(日)拝観時間 : 17時30分~21時30分(21時受付終了)
場 所 : 浄土宗 総本山知恩院(京都市東山区林下町400 )
友禅苑、大鐘楼、宝佛殿、女坂
友禅苑、大鐘楼、宝佛殿、女坂
拝観料金 : 大人800円(高校生以上) 小人400円(小・中学生)
団体割引 大人30名以上、1割引き
団体割引 大人30名以上、1割引き
知恩院は浄土宗の開祖、法然上人(1133〜1212)がお念仏のみ教えを広め、入寂された遺跡に建つ由緒ある寺院です。正式名称は華頂山知恩教院大谷寺という、浄土宗の総本山です。
江戸時代、浄土宗を信仰した徳川家康公が、当寺を京都における菩提所と定めたことから寺領が拡大され、現在の大伽藍が築かれました。
今年の知恩院ライトアップは、友禅染の創始者宮崎友禅斎を祀る庭園「友禅苑」、阿弥陀如来立像をお祀りする「宝佛殿」、日本三大梵鐘の一つである「大鐘楼」をライトアップします。
【主な見どころ】
友禅苑
友禅染の祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された、華やかな昭和の名庭です。池泉式庭園と枯山水で構成され、補陀落池に立つ高村光雲作の聖観音菩薩立像が有名です。
宝佛殿
平成4年に建立。和様式重層寄棟造りで、堂内には高さ4.8mの阿弥陀如来立像、四天王が祀られています。
大鐘楼
大鐘は高さ3.3m、口径2.8m、重さ約70トン。寛永13(1636)年に鋳造され、日本三大梵鐘の一つとして広く知られています。僧侶17人がかりで撞く除夜の鐘は京都の冬の風物詩として有名です。
関連行事
オープニングイベント おてつぎフェス Hand to Hand:promotion of the Nembutsu
【期間】 11月3日(金・祝)・4日(土)・5日(日)
三門コンサート (二胡とシンセサイザーの共演)
開始時間 ❶18:00〜18:30 ❷19:00〜19:30 〈二胡〉帯金 真理子 〈シンセサイザー〉森 孝良 〈曲目〉月影、赤とんぼ、ジュピターなど
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お坊さんと話してみませんか
宝佛殿にて開催 開始時間 ❶18:30〜19:00 ❷19:30〜20:00
3日 ライブハウスでも人気 女性布教師 中村 祐華
4日 人形芝居・紙芝居で親子連れ必見 山添 真寛
5日 ニュージーランドから来たお坊さん 作田 法道(ウィズフォード・スティーブン)
聞いてみよう! お坊さんのはなし
11月7日以降の毎日(月曜日を除く) 宝佛殿にて開催
開始時間 ❶18:00〜 ❷18:45〜 ❸19:30〜 ❹20:15〜
(各回お話15〜20分、木魚念仏体験10分程度)《週替わりテーマ》
1週目「お坊さんとは?」
2週目「なぜ手を合わせるの?」
3週目「幸せとは?」
4週目「死にむかうとは?」
仏教に馴染みのない方でもお気軽にお越しください。お話の後には皆さまと共に木魚を打ちながら「南無阿弥陀仏」とお念仏をお称えします。知恩院の荘厳な空間の中、日常では味わえない貴重な体験をしてみませんか?
新企画 ぶつけてみよう! あなたのオモイ
毎週月曜日(6日・13日・20日・27日) 宝佛殿にて開催
開始時間 ❶18:00〜 ❷19:00〜 ❸20:00〜
簡単なお話と木魚念仏体験の後、お坊さんが皆さまの悩みや日頃の想いをお聞きします。
簡単なお話と木魚念仏体験の後、お坊さんが皆さまの悩みや日頃の想いをお聞きします。
昨秋のライトアップの様子です。
今年のPR動画が、現在2本(追って増えるようです)。知恩院さん、かなり攻めてます(笑)。
ぜひ足をお運び下さい。
【折々のことば・光太郎】
智恵子はこよなき審判者であり、 うちに智恵子の睡る時わたくしは過ち、 耳に智恵子の声をきく時わたくしは正しい。
連作詩「智恵子抄その後」中の「元素智恵子」より
昭和24年(1949) 光太郎67歳
昭和24年(1949) 光太郎67歳
6篇からなる連作詩「智恵子抄その後」。翌年元日発行の雑誌『新女苑』に掲載されました。
「うちに智恵子の睡る時」は、昭和16年(1941)以降。この年8月に刊行された『智恵子抄』のために書き下ろされたと推定される「荒涼たる帰宅」をもって、公表された智恵子をメインに謳った詩は途絶しました。そしてまさしく「わたくしは過ち」、愚にも付かない大量の翼賛詩を書き殴り、多くの前途有為な若者を戦場へと駆り立てたのです。
戦後、昭和20年(1945)の「松庵寺」で、再び智恵子が詩に現れ、以後、連作詩「暗愚小伝」などで断片的に智恵子が謳われました。そして、「智恵子抄その後」。よみがえった智恵子の声を聴くようになった光太郎は、ヒューマニストとしての再生を果たしたと言えるのでしょう。