このブログにたびたびご登場いただいている、テルミン奏者大西ようこさんと、ギターの三谷郁夫さんによるユニット「ぷらイム」さんのコンサートです。ユニット結成10周年記念公演だそうです。
テルミンと語りで紡ぐ愛の物語り 智恵子抄
期日 : 2017年10月28日(土)会場 : 横浜美術館レクチャーホール 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
時間 : 15時開演(14時半開場)
料金 : 前売 3,000円 当日 3,500円 小学生以下 1,500円 障がい者・介助者ペア 5,000円
出演 : ぷらイム(テルミン 大西ようこ/ギター・歌・その他 三谷郁夫)
ゲスト 水沢有美(朗読)
ゲスト 水沢有美(朗読)
問い合わせ : 浜野クリエイト(大西) theremin@art.nifty.jp
高村光太郎は、最初から『智惠子抄』という詩集を編もうと思って智惠子を詩に詠んだのではありません。
折に触れて綴ってきた智惠子に関する詩から、智惠子の死後、取捨選択した、いわば寄せ集めの詩集です。
なので、智惠子という女性の人生を語り、光太郎という漢の人生を語るのには・・・・言葉が足りない。
光太郎の本業が彫刻家である事を知る人はいても、智惠子が、当時としては珍しい女流画家を目指していた事を知る人は、少ない。
そこをあえて!
本公演では、100%『智惠子抄』のみから抜き出した言葉で立体的に構成。
太平洋戦争開戦4ヶ月前に出版された『智恵子抄』を、今の世に、新たに、見直します。
折に触れて綴ってきた智惠子に関する詩から、智惠子の死後、取捨選択した、いわば寄せ集めの詩集です。
なので、智惠子という女性の人生を語り、光太郎という漢の人生を語るのには・・・・言葉が足りない。
光太郎の本業が彫刻家である事を知る人はいても、智惠子が、当時としては珍しい女流画家を目指していた事を知る人は、少ない。
そこをあえて!
本公演では、100%『智惠子抄』のみから抜き出した言葉で立体的に構成。
太平洋戦争開戦4ヶ月前に出版された『智恵子抄』を、今の世に、新たに、見直します。
■朗読(予定):
「人に」「人類の泉」「樹下の二人」 「あなたはだんだんきれいになる」 「あどけない話」「風にのる智惠子」 「千鳥と遊ぶ智惠子」「レモン哀歌」 「荒涼たる帰宅」「亡き人に」 「智惠子の半生」
■演奏曲(予定)
「智惠子抄」より(清道洋一) 「三つの情景」より(田中修一) 「夢想」(ドビュッシー) 「別れの曲」(ショパン) 「トロイメライ」(シューマン) 他
「人に」「人類の泉」「樹下の二人」 「あなたはだんだんきれいになる」 「あどけない話」「風にのる智惠子」 「千鳥と遊ぶ智惠子」「レモン哀歌」 「荒涼たる帰宅」「亡き人に」 「智惠子の半生」
■演奏曲(予定)
「智惠子抄」より(清道洋一) 「三つの情景」より(田中修一) 「夢想」(ドビュッシー) 「別れの曲」(ショパン) 「トロイメライ」(シューマン) 他
第一部が女優の水沢有美さんをゲストに迎え、テルミンと朗読で、「智恵子抄」の世界を演出されるそうで、楽しみです。三谷さんが登場されて「ぷらイム」さんとしては、第二部になるようです。
開演10分前にはクイズコーナーとのこと。「クイズに答えて、ぷらイム10周年記念グッズをもらっちゃおう!」だそうです。
ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
雪の頃からかかつてゐる詩が 桜が散つてもまだ出来ない。 この悪婦につかまつて おれは一歩も前進できない。
詩「悪婦」より 昭和24年(1949) 光太郎67歳
具体的にどの詩を指すのか、それが完成したかどうかもわかりませんが、「悪婦」に例えられた構想している詩が、なかなか出来ない、という詩です。
さらさらっと謳いあげているようにみえる光太郎の詩ですが、実は綿密に考え、推敲もとことん行っていたことが、遺された詩稿から垣間見えます。この詩にしても、武者小路実篤主宰の雑誌『心』に発表したあと、詩集『典型』(昭和25年=1950)に収録する際、改訂が施されています。