智恵子の故郷、福島二本松からイベント情報です。
重陽の芸術祭2017
期 日 : 2017年9月9日(土)~11月23日(木・祝)会 場 : 二本松市智恵子記念館・智恵子の生家/二本松城(霞ヶ城)本丸跡/
安達ヶ原ふるさと村/大七酒造/国田屋醸造 千の花/
道の駅「安達」智恵子の里(下り線)/岳温泉/福島大学/
二本松市大山忠作美術館/安達文化ホール 他
安達ヶ原ふるさと村/大七酒造/国田屋醸造 千の花/
道の駅「安達」智恵子の里(下り線)/岳温泉/福島大学/
二本松市大山忠作美術館/安達文化ホール 他
参加作家 : 浅尾芳宣(福島ガイナックス)、岩根愛、大山忠作、一色采子、
オノ・ヨーコ、川口京子、木下史青、清川あさみ、京極夏彦、雲井雅人、
小松美羽、佐藤雅子、三平典子、鈴木美樹、高村光太郎、高村智恵子、
月岡芳年、手塚治虫、二瓶野枝、東雅夫、福井利佐、藤井亜紀、渕上千里、
古田晃司、夢枕獏、ヤノベケンジ、渡辺かおり、渡邊晃一、
ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)、
福島大学学生(井戸川文美、尾形千尋、北村はるか、熊田あかり、齋藤友希、
白岩勇磨、高橋花帆、渡邉賀菜子)、
オノ・ヨーコ、川口京子、木下史青、清川あさみ、京極夏彦、雲井雅人、
小松美羽、佐藤雅子、三平典子、鈴木美樹、高村光太郎、高村智恵子、
月岡芳年、手塚治虫、二瓶野枝、東雅夫、福井利佐、藤井亜紀、渕上千里、
古田晃司、夢枕獏、ヤノベケンジ、渡辺かおり、渡邊晃一、
ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)、
福島大学学生(井戸川文美、尾形千尋、北村はるか、熊田あかり、齋藤友希、
白岩勇磨、高橋花帆、渡邉賀菜子)、
Ahmed Galal、Alberto Giacometti、Dillon Rapp、J.Pouwels、ほか
開催趣旨 :「重陽の芸術祭」とは?
「重陽の芸術祭」は,「福島現代美術ビエンナーレ2016」から誕生した二本松市を拠点に開催される現代アートの祭典です。
開催初日となる9月9日の「重陽」は,日本酒に菊を浮かべて不老長寿を願う節句です。二本松城(霞ケ城)は全国一の規模をほこる菊人形祭が開催されており,菊は古来より薬草としても用いられ,延寿の力があるとされてきました。菊は他の花に比べて花期も長く,日本の国花としても親しまれています。菊を眺めながら宴を催し,菊を用いて厄祓いや長寿祈願をする「重陽の節句」は,五節供の中で最も重要な日でした。
菊と日本酒による「重陽」を主軸に,能や歌舞伎で有名な「黒塚」の安達が原,永遠の愛を詠った「智恵子抄」の高村智恵子の生家などを会場に、最先端のアートを通して,地域文化に触れ,国際交流を活性化させる機会を設けています。
二本松は,奥の松酒造や大七酒造など,世界的に有名な日本酒の産地でもあります。明治初期に建てられた智恵子の生家も造り酒屋でした。新酒の醸成を伝える杉玉が今も下がっています。高村光太郎の『智恵子抄』に詠われているように,智恵子が愛してやまなかった「ほんとの空」。そのふるさとの自然,安達太良山と阿武隈川が見られる地でもあります。
「重陽」を主軸に、二本松の地で、現代アート(絵画,彫刻,工芸,インスタレーション,ダンスや詩のパフォーマンス,ビデオアート,アニメーション,映画)とともに,ワークショップやシンポジウムが開催されます。
二本松 重陽の芸術祭のキーワード
・日本一の菊人形祭 ・智恵子の生誕の地 ・国際的な日本酒の産地
・黒塚伝説,安達が原の鬼婆
・黒塚伝説,安達が原の鬼婆
昨年、二本松で開催された「福島現代美術ビエンナーレ 2016 - 氣 indication -。」の流れをくむイベントのようで、昨年同様、市内各所で展示や各種公演などが行われます。
光太郎智恵子にからみそうなところでは、9月9日(土)から、智恵子生家で、現代アート作家・清川あさみさんによるインスタレーションの展示が為されます。智恵子という女性の価値観を見つめなおし、写真を縦糸横糸で形成して編んだ巨大な新作「女である故に」、さらに他にも光太郎詩からのインスパイア作品が展示されるようです。
また、智恵子命日の10月5日(木)には、やはり智恵子生家で、「二瓶野枝ダンスパフォーマンス」。智恵子を題材にした日本画を多く手がけた故・大山忠作氏の息女にして女優の一色采子さんが朗読で参加されるとのこと。
さらに、昨年もそうでしたが、毎年行われている「二本松の菊人形」ともコラボがあるようです。
いろいろありすぎて詳細が不明な部分があり、今後も情報収集に努めます。
二本松ついでに、もう一件。地元紙『福島民友』さんの記事から。
詩の朗読者募集 9月17日に建立祭、二本松・智恵子純愛通り記念碑
詩人で彫刻家の高村光太郎の詩集「智恵子抄」でも知られる高村智恵子(二本松市出身)の生誕の地にふさわしい地域づくりを目指し、顕彰活動に取り組む智恵子のまち夢くらぶ(熊谷健一代表)は9月17日午前10時から、同市油井の「智恵子の生家」近くにある智恵子純愛通り記念碑前で第9回建立祭を開く。詩の朗読者を募集している。朗読する詩は智恵子抄をはじめ、詩集「智恵子抄その後」、光太郎の詩作品の中から選ぶ。小学生から一般までが対象で、朗読者には図書券を贈る。
申し込み締め切りは今月31日。問い合わせは熊谷代表(電話0243・23・6743)へ。
2017年08月23日
というわけで、9/17(日)には、智恵子生家近くの智恵子純愛通り記念碑前で建立祭だそうです。併せて足をお運び下さい。
【折々のことば・光太郎】
人間時に清く、 弱きもの亦時に限りなく強きを思ひ、 内にかくれたるものの高きを 凝然としてただ仰ぎ見るなり。
詩「非常の時」より 昭和20年(1945) 光太郎63歳
終戦から約20日経った9月5日、花巻病院の職員表彰式で朗読した詩の一節です。終戦5日前の花巻空襲の際、自らの危険を顧みず、怪我人の救護に当たった医師や看護師への表彰式でした。花巻病院附属の高等看護学校では、光太郎に贈られたこの詩をいまだに学校の宝とし、毎年5月15日の花巻高村祭で、生徒さん達が群読なさっています。
戦争という「非常の時」、勝つとか負けるとか、敵とか味方とか、そういったことを超越し、さらには自らの恐怖心という弱さを克服して救護に当たった人々の清さ、高さをたたえています。