九州福岡から、演劇の公演情報です。

渡辺隆男さん 

期   日 : 2017年9月8日(金)
時   間 : 14:00~15:30
会   場 : レディスもじ 北九州市立東部勤労婦人センター 
         北九州市門司区下馬寄6番8号
料   金 : 500円(菓子・コーヒー付き)
定   員 : 50名(先着)
備   考 : 託児あり(1歳~未就学のお子さん)有料・要予約
         お申し込み時にご相談ください。
出   演 : 芝居屋企画主宰 玄海 椿

詩人高村光太郎を支えた、妻 智恵子。光太郎は智恵子自身を詩に表現するが、皮肉にもそれが智恵子の心を崩壊させることに・・・
毎年開演している玄海椿さんによる一人芝居。今年は「智恵子抄」です。お楽しみに!

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九州を拠点に、主にご自身で書かれた脚本で一人芝居をなさっている玄海椿さん。「智恵子抄」もラインナップに入っていて、当方、平成24年(2012)に福岡で公演があったのを拝見しました。

会場の「レディスもじ 北九州市立東部勤労婦人センター」が、「健康と情報」をテーマに、働く女性及び勤労者家庭の主婦の福祉増進のために設置された施設だそうで、玄海さん、毎年、こちらの利用者のための公演的な感じでやられているそうです。で、今年が「智恵子抄」というわけです。

光太郎との出会いから、さまざまな挫折と心の病、そしてその死まで、主に智恵子視点で描かれた脚本ですが、よくある「光太郎の芸術精進の生け贄となった哀れな智恵子」という描き方ではなく、ボタンの掛け違いの連続で、そうならざるを得なかった、という流れで、感心させられた記憶があります。

お近くの方、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

木の実草の実おもしろや 木の実草の実おそろしや 自然の技術きはまりて あらすさまじのたくみかな 木の実草の実そらをゆき 地をゆき野辺に山にみつ
詩「小曲二篇」より 昭和20年(1945) 光太郎63歳

昨日、前半部分を紹介し、今日は後半部分です。

終戦直前の作と推定されますが、もはや敗色決定的な昭和20年(1945)の8月、「国破れて山河あり 城春にして草木深し」的な感懐があったのではないでしょうか。