花巻での刊行物2点、ご紹介します。
今回はカレーを中心に、付け合わせの漬物系。昭和21年(1946)の光太郎に日記には、カボチャの花や間引きした白菜(茎でしょうか)などを酢であえてみた的な記述があり、それを再現したようです。なかなか面白いアイディアですね。
オンラインで年間購読の手続きができます。隔月刊、年6回配本。送料込みで3,840円です。ぜひどうぞ。
続いて、盛岡ご在住、光太郎の従妹・加藤照さんの子息・加藤千晴氏による冊子『光太郎と女神たち』。
加藤氏、昨年5月の花巻高村祭でご講演をされ、その後、当方、ご自宅にお伺いし、照さんにもお目にかかりました。その際に、加藤家に伝わる光太郎書簡や古写真、光太郎の姉・さくが描いたという扇子(表紙に使われています)などを拝見しました。
それらの資料の紹介と共に、加藤家と光雲、光太郎らのつながりについてまとめられたものです。
こちらは非売品の扱いですが、お問い合わせは花巻高村光太郎記念館さんまで。
【折々のことば・光太郎】
少女立つて天を仰ぐは まことに聖なるものの凜たる像だ。
詩「少女立像」より 昭和15年(1940) 光太郎58歳
雑誌『少女の友』に掲載されました。もともと光太郎には婦人誌や少女誌からの原稿依頼が多く、他にも老境に入り、次代を担う若者達へのメッセージが目立つようになります。