ピアニストの荒野(こうの)愛子さん。これまで『智恵子抄』からのインスパイア的なオリジナル曲を作られ、CDをリリースなさったり、コンサートで取り上げて下さったりしている方です。

イメージ 1  イメージ 2

昨年も横浜戸塚で「Aiko Kono Ensemble Sala MASAKA × PETROF 特別コンサート」を開催され、当方も拝聴して参りました。その際は、クラリネットの新實紗季さん、ヴァイオリンで藤田有希とのコラボで、光太郎と中原中也の詩へのオマージュ的なプログラムでした。

最近は老舗ジャズライブハウス・横濱エアジンさんにもご出演。4月にはヴォーカル・鈴木典子さん、ヴァイオリンの西田けんたろうさんとのセッション「plays SONGS, sings SCENES」で、中也作品を取り上げられました。これまでと違い、インストゥルメンタルではなく、さまざまな方向性をさぐってらっしゃるようです。


来月初めにも、同じ横濱エアジンさんのライブにご出演されます。

~ヨーロピアンジャズ~◆高村光太郎と中原中也に寄せて 

期  日 : 2017年7月2日(日)
時  間 : 19:30~
場  所 : 横濱エアジン 横浜市中区住吉町5-60
出  演 : 荒野愛子 Piano, Composition   鴻野暁司 Bass   吉島智仁 Drums

今回はまたインストで、ほぼほぼ純粋にジャズ系のようですが、どのようなコンポジションになるのか、興味深いところです。日程的に都合がつけば参上するつもりでおります。

昨今、静かに「文豪」ブームでして、こういう切り口からも「文豪」の世界がひろがることを期待します。


【折々のことば・光太郎】

君は見るだらう 僕が逆境の友を多く持ち順境の友をどしどし失ふのを なぜだらう 逆風の時に持つてゐた魂を順風と共に棄てる人間が多いからだ

詩「友よ」より 昭和5年(1930) 光太郎48歳

順風の時だけお互い利用し合い、逆風が吹き始めると手のひらを返してばっさり切り捨てる、真逆の人が多いですね。特に永田町界隈に(笑)。