その1。

昨日レポートいたしました、5/15(月)の第60回花巻高村祭。『毎日新聞』さんが一日遅れで報じて下さいました。

高村祭 児童らが元気に、詩の朗読や合唱 60回目 /岩手

 詩人で彫刻家の高村光太001郎(1883~1956年)が花巻市で7年間を過ごしたことを記念する「高村祭」が15日、同市太田の高村山荘詩碑前広場であった。毎年、光太郎が疎開してきた5月15日に開かれ、今年で60回目を迎えた。 
 雨が降るなか行われた式典には約400人が参加。地元の太田小や西南中、花巻東高校の児童生徒らが光太郎の詩の朗読や合唱などを元気な声で披露し、会場中に響かせた。
 学生を代表して「非常の時」を朗読した花巻高等看護専門学校1年の主浜京香さん(19)は「すばらしい作品だと思い、気持ちを込めて読んだ。これから光太郎のいろいろな詩を読んでいきたい」と話した。
 高村山荘に隣接する高村光太郎記念館では現在、企画展「光太郎と花巻の湯」が開催され、ゆかりのある温泉を当時の絵はがきなどで紹介。実際に使用していた「鉄砲風呂」も展示している。6月26日まで。【鹿糠亜裕美】


その2。

同日発行の花巻市さんの広報誌『広報はなまき』では、花巻高村光太郎記念館さんでの企画展「光太郎と花巻の湯」、同じ敷地内にある光太郎が暮らした山小屋(高村山荘)裏手の智恵子展望台リニューアルについて報じられています。

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その3。

その智恵子展望台からの眺めや遊歩道の散策を楽しむという、「高村光太郎記念館講座」の参加者募集が始まっています。

高村光太郎記念館講座「初夏の里山さんぽ~山口の暮らし~」の受講生を募集します

新しくなった智恵子展望台からの眺めや遊歩道の散策を楽しみます。

対     象 : 市内に在住または勤務する方を優先します。
日     時 : 平成29年6月9日(金曜日)、午前9時から午後3時まで
集合場所 : まなび学園ロビー 岩手県花巻市花城町1−47
定  員 : 20人 定員を超えて申し込みがあった場合には抽選となります。
参  加  料   : 400円(入館料、保険料)
申込期限 : 平成29年5月26日(金曜日)

問い合わせ・申し込み 花巻市生涯学習課 電話:0198-24-2111(内線418)


その4。

その高村光太郎記念館さん発行の『高村光太郎記念館通信 メトロポール』の第4号が、花巻市さんのホームページ上にアップロードされました。内容的には、先月2日の光太郎忌日に開催された「詩碑前祭」、松庵寺さんでの「連翹忌法要」、それからやはり智恵子展望台のリニューアル、そして、ひそかに記念館・山荘の入場券売り場がカフェを併設することとなり、その紹介です。

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その5。

また、まだ詳細は未定ですが、7月の終わり頃、やはり記念館さんの講座的に、記念館・山荘周辺で星座観察会を催す計画があります。「光太郎が見た星空の紹介」も盛り込まれています。館のスタッフさんから届いたメールの添付ファイルから。

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詳細が決まりましたら、またお知らせします。


こうした地道ともいえる取り組みの積み重ねも大切なことだな、と思います。


【折々のことば・光太郎】

生きよ、生きよ、生き抜いて死ね。 そのさきは無い。無いからいい。

詩「夏書十題 無いからいい」全文 昭和3年(1928) 光太郎46歳

昨日ご紹介した「死ねば」とワンセットの詩です。

「死ねば」は「死ねば死にきり」と、ある意味、突き放すようなというか、身もフタもないというか、破滅的というか、そういう感じですが、この「無いからいい」が後に続くことによって、今ある命を精一杯燃焼させよ、というエールになっています。

思わず「わかりました」と応えたくなります(笑)。