今日行われる合唱の演奏会です。情報を得たのが昨日でして、ご紹介が遅れました。

先日もご紹介した鈴木憲夫氏作曲の「レモン哀歌」がプログラムに入っており、鈴木氏ご本人もゲスト出演されるそうで、これは紹介せざるを得ません。

鈴木憲夫の世界2~女声合唱の響宴

期   日 : 2017年5月13日(土)
場   所 : 京都コンサートホール 大ホール 京都市左京区下鴨半木町1番地の26
時   間 : 開場 13:00  開演14:00
出   演 : アベリア クリスタルエコーズ 女声コーラス コール・リーベン
        
女声コーラス ベルヴォア 女声コーラス ラ・コール 
        女声コーラス みちくさ  
女声コーラス 向日葵 沙羅の木合唱団
        女声コーラス アコルト
指   揮 : 箸尾哲男 田末勝志
ピ ア ノ : 小澤まり子 木下亜子 鈴木華重子 寺本佳世子 和田蕗子
ゲ ス ト : 鈴木憲夫  
料   金 : 1,500円 全席自由
問い合わせ : 090-6063-4132 (中島理恵)
プログラム : レモン哀歌 永訣の朝 地球ばんざい 地球に寄り添って 想い出(合同演奏)

2013年11月に行われた「鈴木憲夫の世界」の第2回コンサートです。
2013年のコンサートでは、混声合唱、女声合唱、少年少女の合唱など様々な合唱団が出演しましたが、今回は女声合唱団のみの演奏となっています。
9つの女声合唱団が、初期作品「永訣の朝」から「レモン哀歌」まで、「鈴木憲夫の世界」をうたいます。
鈴木憲夫氏も、ゲストとして参加されます。

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鈴木憲夫氏の「レモン哀歌」、いい曲ですのでじわじわと広まっているということでしょう。以前にも書きましたが、女声版、混声版があります。難易度的には難しすぎず、優しすぎず、メロディーラインの美しい曲です。全国の合唱団の皆さん、ぜひ取り上げて下さい。


【折々のことば・光太郎】

底がぬけるといふ事は そんなにやさしいことではない。 だが又そんなにやさしい事かも知れない。

詩「夏書十題 底」より 昭和3年(1928) 光太郎46歳

ここでの「底がぬける」は、「すべてをかなぐり捨てて、思い切った行動をとる」とでもいったような意味合いでしょうか。たしかになかなか難しいことですが、その気になりさえすれば、存外たやすいし、やってみたら非常によかった、なぜもっと早くやらなかったんだろうと感じる、という面もあるかも知れません。

そんなにやさしい事かも知れない」という奇妙な日本語の使用も、ある意味、「底がぬけ」た一例のような気がします。いくら対句とはいえ、語格に敏感だった光太郎、通常はこんな破格の用法は使いません。しかし、あえてそう表現してみると、これはこれで効果的だな……みたいな。